
pamo
@pamo
2025年3月17日

イスラームの日常世界
片倉もとこ
読み終わった
感想
イスラームについて、イスラームの人の日常の生活と信仰心についてフラットに知るのに良い一冊。
一日5回の礼拝、女性のベール、断食月ラマダーン、メッカへの巡礼…。独特な儀礼の多いイスラームと、現代社会の人々がどのように毎日の生活の中でつきあっていて、現代社会を生きる上でイスラームにどんな効能があるのかが見えてくる。
正直、児童婚の話などニュースで見るとやっぱり眉を顰めてしまうのだが、しかし「人間が弱い存在であることを認める」「自然と人間な上下の関係ではなく、森羅万象は人間と対等の立場で存在している」など、現代社会にぴったりな宗教であることも感じられた。
1991年発行。911同時多発テロ以前のイスラームの見方を知ることができるというのも、今となっては歴史価値のある一冊。
