きたいわなっつ "懐疑論" 2026年4月9日

懐疑論
懐疑論
古田徹也
ヨルゴス・ランティモスの映画『ブゴメア』を見たのち読了。本書は極めて平易な内容でありながら、過激な懐疑主義と穏健な懐疑主義(中期アカデメイア)の間に位置するピュロン主義の可能性について明晰に論じる。ピュロン主義的で保守的なモンテーニュと、中期アカデメイア的で改革的なヒュームの立場の差は興味深い。今日の陰謀論の問題に一石を投じながらも、陰謀論的独断論を一方的に見下すわたしたちの態度の危険性も指摘する点は『ブゴメア』に共通する。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved