青甲羅 "タイタン" 2026年4月7日

青甲羅
青甲羅
@ao_coke
2026年4月7日
タイタン
タイタン
野崎まど
3割くらい読んだところで想像を超えてきて、続きが気になりすぎて夜更かししてしまった。ユートピア生まれユートピア育ちの主人公の呑気なまでの善性も魅力的だし、私がSFに求める人間のガッツが沢山見られて楽しかった。問題の解決方法はやや突飛というか、タイタンからしたら決して突飛なわけではないんだけど、21世紀の人間的には驚きでした。 私は現在の労働市場に向いていて、仕事は割と得意な方で、もしかしたら私はベーシックインカムが導入されたとしても働くんじゃないか?と思ったのがつい最近。個人的にとてもタイムリーなテーマ。 私もできることなら、良い仕事がしたい。 そんな本作の労働観は共感できる一方で、タイタンによって資本主義から脱却した環境での言葉でしかないとも感じた。マルクスが言うところの「本来の労働」のようなことが実体を得るのは、交換可能な価値として労働する私には難しい。 私はどうにかこの理想的な労働観を妥協し、自分にあれこれ言い聞かせながら、対価を得て暮らしていく。資本主義社会で働くのってこんなに難しかったのかと、タイタンによるユートピアを見て気付いた。 それから、21世紀に生きていて最近映画ウィキッド(後編)を見たものだから、どうしても「この人類の明らかな間違いは放置なの?」と思ってしまう部分があった。でも彼らはその愚かさを温存しながら、豊かに平和に暮らせるのだろうな。克服しなくてもよくなっちゃったのか〜。羨ましいよ。
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