
みつき
@mitsuki-o
2026年1月11日
ジャックポット
筒井康隆
読み終わった
図書館本
文芸
@ 自宅
短篇集。表題作はハインライン「大当たりの年」の原題がもとになっている。新型コロナウイルスや二度目の東京五輪で混乱している二〇二〇年を終末の年ととらえた上で、八十代の筒井康隆自身が語り手となり、己のこれまでの人生を振り返っていくのだが、自らの老いをネタにギャグとダジャレをふんだんに混入してくる語りなので、たまーに本当のことも書いてある、くらいに受け止めておくのがよさそう。「本屋大賞は資本主義の導入などではなかった。あれこそ民主主義だったのだ」(p117)という指摘が印象的な「蒙霧升降」(pp101-118)と、一つ目の少女由加と終末の町を歩き回り絶望の果てに未来を見つける「白笑疑」(pp59-78)がよかった。