
0o。の_の
@non0v_vco0
2025年11月1日
コンビニ人間
村田沙耶香
かつて読んだ
感想
普通ってなんなのか改めて考えてしまう本。
さくさく読めるけど、読み終わった後はとても満足感があった。
村田沙耶香さんの他の本も気になる。
生活の中で感じたことのある描写がたくさん出てきた。
「何かを見下している人は、特に目の形が面白くなる。」という一文。
そのような目の形に見覚えがありすぎて、それを面白がれなかった私はその目を思い出して少し落ち込んだりしてしまった。
自認が「普通の人」というのは何を持って自分をそう思えているのか、
そしてそういう人はどうして他人に対して普通かどうかを値踏みしながら生きてるんだろう、なんてことを時々考える場面が日常にあるので、本の内容が全体的に 共感もあるけど苦しさもあり…。
どんな人生を歩んだっていいはずなのに、社会にはずっと「普通」が求められる空気が蔓延っているし、これらの事に悩むということは自分も「普通」に縛られてるんだなと思う。
みんなそれぞれの「普通」に縛られてるし、それを正しいものにしたくて他人も縛ろうとするのかな。
「皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく、それが治るということなのかもしれない。」と作中に書かれていたけれど、だったら治らなくていいかもな…ともうっすら思った。
(人に迷惑をかけてしまうようなことは治した方がいいと思うけど)
終盤の流れは主人公に「がんばれ〜!」みたいな気持ちが湧いていた。
主人公が自分の手を自分の胸元で抱きしめる描写で心がふわっと軽くなった気がした。
個人的にはこの物語はハッピーエンドだと思いたいな。
どんな形であれ、自分を大切にできる場所が見つかることが、その人にとって悪い事であるはずがないという希望のような気持ちも込めて。



