
櫂
@re_Kai
2026年4月10日
変身
フランツ・カフカ
読み終わった
感想
積ん読を消化。
もっと幻想的な話かと思っていたが、ひたすら奇妙で暗い話だった。嫌いではないしむしろ好みではあるけど、主人公が最初から最後まで不憫でならなかった...
グレーゴルを慕っていた妹も、色んな感情を経て最後には何かすっきりしたような様子が見られて、そこがまた残酷だなと思った。将来に希望を見いだして、住居も変えて、あの家族にとってグレーゴルはもういなかった事になるのだろうか。
「変身」といえばヒーローものだったり、美少女戦士だったり、今ではVtuberやアイドルに姿形を変えることで人々に明るい希望を与えるといったポジティブなイメージが強いように思うけど、今回のようなグレーゴルが不幸にも芋虫に変身してしまったがために、家族にすら冷遇され、いなくなったかと思えば存在すら無かったことにされたであろう事を思うと、自分が今までイメージしてきた「変身」とはかなり違っていて、ショッキングだった。視野が広がったように思う。
グレーゴルは一晩で急に「変身」をしたわけだけど、もしかしたら自分も、見た目が極端に変わらないだけで、毎年歳を取ること、1日を過ごすことで小さな「変身」を続けていくのかもしれない。
結局最後に息をついて動けなくなるところは、人も芋虫も変わらないと思う。(ちょっと飛躍しすぎたかも)





