
ゴコ
@goko1810
2026年4月10日
羊と鋼の森
宮下奈都
読み終わった
小説を読んでいて面白いと思うこと。自分と全く関係ない物語を読んでいるはずなのに、自分の経験や思い出との共通点を見出して、自分の事と物語の事を並べて考えることだ。この物語からは、仕事のやりがいを見つけた瞬間、祖母の死、努力、こだわり、の4つを拾った。
『子犬の匂いを嗅ぐように、やわらかな毛並みに触れるように味わう、ピアノ。それはひとつの極上の音楽の形だ。」
関わった人の幸せに寄与できたことに喜びを見出す。そしてそれは、外から見て価値があるかどうかは関係がないのではないかと思った。
『ばあちゃんは兄貴のことが自慢だったんだよ』
『気がつかなかった。山の夜の音も僕たちの中にいつもある。ばあちゃんが見ていた音だ。ばあちゃんが聞いていた音だ。』
祖母の死を通して弟とお互いに妬み合いすれ違っていたことに気がつく。そして祖母の見ていたであろう森、景色、想いが自分の中に入ってくる。
誰かの想いや愛を自分の一部にする。自分が子供に何かをしてあげたいと思う時、そこには親から貰った想いや愛が見え隠れしている。きっと自分のこの想いも誰かの一部になっている…なんて事だったらいいなーと思う。
『努力していると思ってする努力は、元を取ろうとするから小さく収まってしまう。自分の頭で考えられる範囲内で回収しようとするから、努力は努力のままなのだ。それを努力と思わずにできるから想像を超えて可能性が広がっていくんだと思う。』
努力として考えると限界があるような気がした。楽しいからやる。それには意味がある。
『同い年のはずの同級生たちはいろいろなことを知っていて、それぞれにこだわりを持っているらしい。自分だけがつるんとしている感じがした。』
気持ちがわかる。大人になろう、自分を持とうと決心した。その際に、自分が好きなもの、気になるものをひとつひとつ決定していった記憶がある。自分もつるんとしていたのだろうなと思った。





