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@tpfish
2025年3月17日

翻訳者の全技術
山形浩生
読み終わった
翻訳テクニックの細かいノウハウを解説する指南書…ではなく、「翻訳ってそもそもどう考えるべき?」という視点から語られている一冊。著者・山形浩生が、翻訳の現場でどんなことを考え、どんな基準で言葉を選び取っているのかが語られるだけでなく、読書論や積ん読論(!?)にも話が広がり、まるで雑談を聞いているような軽妙な語り口でスラスラ読める。さらに、他の翻訳者や作家について褒めたりツッコんだりと山形節が炸裂しているので、本文に登場する翻訳者・作家・作品を知っているほど面白さが増すと思います。終盤には、著者の本業であるコンサルタント業の話も登場し、翻訳だけにとどまらない広い視野を感じさせる構成。タイトルは堅いですけど、気軽に読めます!
