翻訳者の全技術

38件の記録
- focaldistance@focaldistance2025年5月26日読み終わったタイトルと内容がやや違うような気がする。翻訳者の、というか、山形浩生のだろう、と思う。でも『新教養主義宣言』に心躍った身としては面白かった。中間領域を攻めるというのは、自分も意識していること。
- 仲嶺真@nihsenimakan2025年4月22日読み終わっただから、本書の何やら散漫な話の中に、少しでもみなさんの興味をひくものがあれば幸い。そして「ああ、こんな雑でいい加減で行き当たりばったりでもいいのか」と思って、自分でも適当に何かーたこあげでも料理でも電子工作でもプログラミングでも、そして翻訳でも執筆でも1始めてくれる人がいれば幸甚ではある。 p.6
- 高橋|往来堂書店@frog_goes_home2025年4月16日読み終わった書き下ろしではなく書き起こしの本だが、それでも(だからこそ?)口の悪さが際立ってて最高だった。存命であろうが個人であろうがお構いなしに名指しでズバズバ批判していく、それもただ口汚く罵るだけではなく「こういう理由でクソなんだ」とど正論パンチをかますものだから痛快だ。しかし「幻滅」のくだりだけは本当に切実な問題だ……。自分にもいずれ、憧れの作家に幻滅していく時期がやってくるのだろうか。
- 本読みたい@tpfish2025年3月17日読み終わった翻訳テクニックの細かいノウハウを解説する指南書…ではなく、「翻訳ってそもそもどう考えるべき?」という視点から語られている一冊。著者・山形浩生が、翻訳の現場でどんなことを考え、どんな基準で言葉を選び取っているのかが語られるだけでなく、読書論や積ん読論(!?)にも話が広がり、まるで雑談を聞いているような軽妙な語り口でスラスラ読める。さらに、他の翻訳者や作家について褒めたりツッコんだりと山形節が炸裂しているので、本文に登場する翻訳者・作家・作品を知っているほど面白さが増すと思います。終盤には、著者の本業であるコンサルタント業の話も登場し、翻訳だけにとどまらない広い視野を感じさせる構成。タイトルは堅いですけど、気軽に読めます!
- たなぱんだ@tanapanda2025年2月20日読み終わった感想口が悪いけど、めちゃくちゃ面白かった。バッサバッサと斬っていく感じが心地よい。例えば森博嗣の仕事論系のエッセイとかが好きな人には刺さると思う。 第1章は、山形さんの翻訳に対する考え方がコンパクトにまとまっている。技術がものすごく具体的に書かれているわけじゃないけど、「こんな考え方で訳語を決めている」といった翻訳哲学がよくわかる。実名ありで、他の翻訳者を褒めていたり、とある大物編集者をボロカスに言っていたりもする。 第2章の読書論も面白かった。表面的には辛口でも、言っていることは「もっと気軽に本を読めばいい」「積読してる本も細かいことは気にせずどんどん読もう」と、読者を励ますような温かさがある。読みたい本が溜まりがちな人にとっては、ヒントをもらえる内容だと思う。 それぞれの章は独立してるので、読みたい部分だけつまみ食いする感じで十分楽しめる。