積読山脈 "この世にたやすい仕事はない" 2026年4月10日

この世にたやすい仕事はない
最後まで一気に読んだ。 楽しかった。 ちょっと変な仕事の内容も、仕事で起きるちょっとした事件も、“私”の心中も、飽きずにゆるく読ませてくれた。話数が下るにつれて“私”の関わった範囲が広がるのもあり、前職に纏わる何かが登場して少し嬉しくなった。 働く“私”を傍観していると、面白いことを見つけて楽しみながら熱心に仕事をこなしているじゃないかと思ってしまう。でもそれは人間の心の繊細さを過小評価してしまっているからじゃないかと感じる。自分の心の隅々まで余すことなく把握することなんて到底できないのだから他人になんてわかりっこないし、だからこそもっと自心を注視し気を配り大切にしてやらないといけないのかなと思った。 「前におった人も、前の前におった人も、本すじの仕事でなんかあって公園に来た人みたいやったけど、この仕事で、まあ働けんねやな、と思って、そんでまた自分の仕事に戻ってったらええやん」 頁417 「だいたい何をしていたって、何が怒るかなんてわからないってことについては、短い期間に五つも仕事を転々としてよくわかった。ただ祈り、全力を尽くすだけだ。どうかうまくいきますように」 頁424
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