汐見 "あの人と、あのとき、食べた。" 2026年4月10日

汐見
汐見
@siomi250927
2026年4月10日
あの人と、あのとき、食べた。
食にまつわるエッセイは何故こんなにも魅力的なのか、、、と思いながら読んだ。 書名の「あの人」には、家族や友人だけでなく、自分自身も含まれているとのこと。 食事に連なり思い出す過去のエピソード。それが今の著者にどのように繋がっているか。母親の手料理から、外食先でひと時を共にした他のお客さんや、お店の人との記憶までさまざま。食べることには人とのつながりがたくさんあるのだと思わせられる。 日頃の食事を無意識に摂るのではなく、味や空間に意識を向けたくなる。常にはなかなか難しいけれど…。そうすることで後々振り返ることのできる思い出になり、その時食べたもの以上に大きなものが得られるのかなと思った。 特に印象に残ったのは今はお亡くなりになったという初代担当編集Kさんのエピソード。こんなふうに存在を記憶に留めて、書き残してもらえる人生とは。 衣食住は必要不可欠な基盤でありながら(だからこそ?)、それらは必要最低限にして他の趣味に注力することもできる。当たり前の存在になりがちなものに拘りを見出す人々が眩しくて、衣食住のエッセイは個人的に好きなものが多いのかなと思う。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved