慈雨 "告白" 2026年4月10日

慈雨
慈雨
@jiu
2026年4月10日
告白
告白
町田康
「冬のなんかさ、春のなんかね」に登場した本ということで手に取ってみた。まず850ページという分厚さに圧倒されるも気がつけば止まらなくなってすぐに読み終えた。 主人公・熊太郎の自らの非を思考で正当化しようとするところ、被害者であるという意識が強すぎるところ…時折イラッとさせられるところがあるのは熊太郎に私の嫌な面を映し出している部分があるからなのかもしれないと思わされた。終盤は熊太郎(弥五郎にも)の境遇が不憫に思えてきてどんどん肩入れしてしまったのだけれど。村・集落のちいさなコミュニティの陰湿で内向的な感じも終始気持ちが悪かった。人間のいやな一面がすべての登場人物にあますことなく満遍に描かれていたと思う。私も熊太郎にも村の人々にもなりうる一面が潜んでいる、これは忘れてはいけない。石牟礼道子さんの解説が私の感情すべてを言語化してくれていたのでありがたい。 ちなみに私は弥五郎がすき。これまでの読書はなんだったんだと思うくらいすごい読書体験・すごい本だったのだけど、もう二度と読めないかもしれないと思わされるくらい…ほんとにすごい本だった(語彙)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved