
はぴ
@happy-reads
2026年4月9日
遊びと利他
北村匡平
読み終わった
@ 自宅
子供の遊び場を通して見た「利他」。
ポイントは、利己の対義語としての利他じゃないってこと。ここでいう「他」は人だけじゃなくて、自然とか環境とか場とか、自分の周囲にあるもの全般も含む。
「他」ってのは自分のコントロールを超えた予測不可能なフィードバックをくれる。いつも一定で同じあり方とは限らないから、関係性も方向性も変化する。それがね、すごくオモシロイってことを、子供達は知っている。
グラグラしたり、ドキドキする遊具、隅っこに隠れられる隙間、チャレンジングな斜面はね、今も昔もやっぱり大人気!
ただ、現代社会は「いかに効率的に遊ぶか」「どのように管理すれば公平に遊べるか」を優先しすぎた消費者目線の遊具、公園、公共スペースのデザインが推されてきてる。
親と子の関わり方もそうだね。ポケモンみたいに我が子に張り付いて(笑)トラブルにならないように、揉め事とか喧嘩とかを未然に防ぐために介入せねばならぬ空気感(わかるーーー!!)
一つの遊び方、大人のルールを押し付けることなく、余白(あそび)のある場、遊具の魅力。ただの遊びと侮ることなかれ。子供は遊びから学ぶ。学び方を、他者(人間関係に限らず、自分を取り巻く世界という意味での「他」者)、そして生き方を。
利他的である、というのは、相手を固定的に見ないってことなのかな。
思い通りにしようとしない。動きのある存在、変化する存在だという前提で、向き合う。観察する。そこには主体性がある。能動的に「オモシロイ」を生み出す力がある。
相手も、自分も、想定外のポテンシャルを引っ張り出される関係性、それが「利他」!!
悪天候の後の荒れた落ち葉と、バケツとおもちゃが、お風呂になっちゃうような想像/創造力!
安全に管理され、きっちり計画された場じゃないから、不快なこと、危ないことはもちろんある。喜びだけじゃなく、怖さもあるし、不安もある。そこには「情動」が満ちている。
そこで子どもが育むものの大きさ、豊かさ、力強さは、強調するまでもないよね。
子供の教育とか遊び論も面白かったけど、利他論としてもとっても面白い本でした!!



