jaguchi "日の名残り" 2026年4月11日

jaguchi
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@jaguchi87
2026年4月11日
日の名残り
日の名残り
カズオ・イシグロ,
土屋政雄
読み始めてすぐ「わぁ、旧き良きイギリスの執事だ!」と思った。自分が旧き良きイギリスの執事に愛着があるなんて知らなかった。何の影響だろうか。 真面目な人間が真面目にジョークの練習をしているのはちょっと危なっかしくておかしい。語り手の執事スティーブンスは、職業意識が高すぎるがゆえのプライベートでの不器用さ、鈍感さを抱えた人間だと思う。 ふとしたときによみがえってくる、人生の中の、劇的ではないけれど映画のワンシーンのような瞬間。その静かな切り取り方が馥郁とした小説だった。 ・ギフェンの黒蠟燭こそ、当時の目利きの執事たちがこぞって注文した磨き粉でした。そして、この製品を正しく使えば、銀器の仕上がりが他のお屋敷に劣るなどという心配はせずにすんだのです。p.191 (執事のお仕事小説として読んでもおもしろい気がする)
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