ペリー "近代美学入門" 2026年4月11日

ペリー
ペリー
@periperiperry
2026年4月11日
近代美学入門
近代美学入門
井奥陽子
「アート」は、ある「アーティスト個人」がその「内面から」溢れる「創造性」をもってつくり出した、「美」を内包する「作品」である。 ⋯てな感じの今では当然視されるアート観は、近代西洋だけでしか当てはまらない特異なものであり、上の文における「」内の概念達は全て近代に生成してきたものである。 という美学の知見をとてもやさしく教えてくれる本。 感性や美を扱う哲学としての「美学」に入門するのに最適だった。 人類学を勉強してると「美とかアートとかって近代西洋だけの考え方で〜」的な話はよく出てきて、なるほど近代西洋がむしろ例外なんだな、と納得して満足しちゃってた。 が、「じゃあその近代西洋の考え方はどういう成り立ちなのか?」を本書で学べたことで、単に近代西洋的な概念を「当たり前じゃねえからな!」と切り捨てるだけではない問い直しの視角を養えたのがよかった。 美術史の本も読んでいるところだが、美学を踏まえるとまた違った歴史の側面が学べそう。 (本書で「崇高」を扱う中で「表象不可能性」の件があり、『ショアー』の話が出てきたが、「これランシエール研究の本でやったところだ!」と進研ゼミ現象を味わえた)
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