
いち
@INTJ_GEMINI
2026年4月11日
帰れない探偵
柴崎友香
読み終わった
初めて手にする作家さんだったけれど、なんとも不思議な読後感。読み進めるうちに時間も場所も曖昧になり、まるでずっと時差ボケの中にいるような、ふわふわとした感覚に包まれる。
それなのに、不意に時代や場所を特定できる生々しい情報が飛び込んできて、激しい眩暈に襲われるのだ。境界線が溶けていくような心地よさと、現実に引き戻される衝撃。その揺らぎが、いつまでも尾を引いている。「深い穴に落ちてしまった」が無重力なら、こちらは時差ボケ。現実の座標が揺らぐようなトリップ感のあるものが続いています。


