Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
いち
いち
いち
@INTJ_GEMINI
  • 2026年8月15日
    慟哭 (創元推理文庫)
    慟哭 (創元推理文庫)
    ネタバレになるから詳しいことは言えないけれど、最後のどんでん返しは見事に騙された……。 単に驚くっていうより、絶望が連綿と受け継がれていくような構造がすごく怖かった。悲しみから静かに闇へ落ちていく主人公の姿があまりにも切なくて、読後の余韻が抜けない。これがデビュー作なんてびっくり。 ミステリー好きな人は、本当に前情報ゼロで読んでほしい一冊。
  • 2026年8月15日
    私の嫌いな10の人びと
    居酒屋で読みながら、ひとりでニヤニヤしてました。
    私の嫌いな10の人びと
  • 2026年8月7日
    海と毒薬
    海と毒薬
    原爆の日が近いこの時期に予備知識なく手に取ったが、その生々しさに息が詰まった。実在の生体解剖事件を基にした作品。 「命とは」「良心とは」という使い古されたテーマのはずなのに、淡々と描く筆致だからこそ静かで逃げ場のない重みを持つ。劇的な悪意ではなく、流されるままに良心が麻痺していく怖さ。 感情を排した冷徹な描写だからこそ、読後の重い余韻がずっと残って消えない。
  • 2026年8月4日
    読書について
    読書について
    ショーペンハウアーが辛辣すぎる。選書のスキルは、いろんな本を読んでみて、つまらないと思ったら途中でもさっさと閉じることで磨かれると思ってる。
    読書について
  • 2026年8月3日
    やさしい訴え
    やさしい訴え
    村上春樹は井戸に潜るが、女性作家は森へ行く 男性作家が孤独に「個」を掘り下げるのに対し、女性作家は対人関係という「森」に答えを求める。「西の魔女が死んだ」の森が「癒しの場所」なら、本作の森は「すべてを捨てるリセットの場所」。何もかも失うファンタジーなのに、残酷なほど美しい。小川洋子さんの文章、さすがに素敵すぎる……。
  • 2026年7月19日
    娘が母を殺すには?
    私にとって己の半生と母との歩みを静かに紐解く、極めてセラピューティックな一冊だった。戦後の沖縄を強い不安と共に生き抜き、娘を守るための「規範」を築いた母。私はニューヨーク留学や離婚を経てその型からことごとく外れて生きてきたが、今では母のサバイバル戦略としての人生を許している。理想の母娘という呪縛を超え、互いの生き方を別個のものとして受け入れる尊さを教えられた。娘たちよ、欲望を持とう。
  • 2026年7月18日
    友達だった人
    友達だった人
    どこにでもありそうな日常の一コマを優しく切り取った短編集です。劇的な事件は起きずとも、そこに流れる空気は「安心して泣いていいんだよ」と語りかけてくれるような、不思議な包容力に満ちています。張り詰めた心がフッと緩み、安心感の中でちょっぴり泣きたくなる、温かい名作です。
  • 2026年7月17日
    猿の戴冠式
    猿の戴冠式
    『猿の戴冠式』に描かれる「賢い猿」の姿は、支配者のルールを内面化し安全圏で認められようとする、私自身の欺瞞や偏差値社会への執着と重なります。馬鹿にしていたはずのシステムに未だ価値を求めてしまう自己矛盾は、私自身なのだと感じます。
  • 2026年7月14日
    そいつはほんとに敵なのか
    ネットの安全圏から「仮想の敵」を叩く論争とは異なり、自分と異なる立場の人へ直に会いに行く著者の行動には、生身の「身体性」が伴う強さがあります。お互いの生活や佇まいに触れる対面での対話は、自分を晒すリスクや疲弊を伴いますが、だからこそ記号化できない人間としての体温や、深い対話が生まれるのだと感じます。
  • 2026年7月14日
    鏡の国
    鏡の国
    普段、好きじゃない本についてはわざわざ書かないんだけど、これはびっくりするほど共感できなくて、ここに吐き出さずにはいられない。それでも最後まで読んでしまったのは、ある意味筆力の凄さか?いや、たぶん2度とこの人の作品は読まないと思う。
  • 2026年6月27日
    じっと手を見る
    よるべない。人生は誰にとってもよるべない。 老いも若いも。男も女も。生まれた場所で生きるのも、そこを捨てるのも。 プール帰り、マクドナルドで読んだ。4人の男子高校生が4人テーブルにぎゅうぎゅうに座り、宿題をしていた。子どもたちは、ママたちのおしゃべりを聞くともなしに聞いていた。老夫婦はなにもしゃべらない。小学生の頃、良い成績をもらうと、両親はマクドナルドに連れて行き、「今日は何でも食べていい」と言った。そんなことを思い出した。
  • 2026年6月26日
    きらきらひかる
    性はないが確かな愛がある独特の夫婦と夫のパートナー。世間の規範からはみ出た場所にある、複雑な人間関係や愛の切なさを描いた物語でした。性を通じたつながりを描く女風のルポを読んだ直後だったから、その対比が面白い。ただ、妻の理解を得ながらパートナーとも愛を育む夫の姿には、少しずるいと感じる部分も。紫式部文学賞の受賞作なんですね。そういう賞があったこと自体知りませんでした。
  • 2026年6月26日
    人恋しくて女性用風俗に行ったあとで考えたお金とケアと欲望のこと
    触る、触られる、見る、見られる。女は主体性を持って性的になれるか 男性の欲望が主体的なのに対し、女性の欲望は「欲望されたい」と願うことにある。その欲望されたい欲望は女風で満たされるのか?対等(フェア)とはなんだ、を問いた本だと思う。女性の性を「身を堕とした」的に書いていないところが良かった。
  • 2026年6月14日
    廃用身
    廃用身
    介護の限界に挑んだ確固たる信念か、それとも四肢への異常な執着か。本書が描く医師の姿には、割り切れない闇が潜んでいます。綺麗事では済まない介護の過酷な現実と、歪んだ個人の性癖が、医療の論理によって奇妙に結びついてしまったかのような生々しさ。現実の人間が持つ複雑さと醜悪さが、小説を超えた圧倒的な衝撃として心に刺さります。
  • 2026年6月8日
    街とその不確かな壁(下)
    冷えたビールを飲みながら、静かな夏を待つ午後に、村上春樹の『街とその不確かな壁』を読んだ。ポッカリと空いた空虚が、僕をただ見つめていた。影と自分が溶け合い、ひとつになる。そこに救いはあるのか。影と一体になるプロセスは興味深かったが、心を激しく揺さぶられるような感動はなかった。遠くから警笛がなっているような、しかしそれはどうしても無視しきれないような、奇妙な読後感だった。やれやれ。
  • 2026年6月7日
    おんなの女房
    おんなの女房
    蝉谷めぐ実さんの『おんなの女房』を読みました。江戸情緒が鮮やかに息づく世界。初々しいのに艶っぽく、切なさが胸に残る不思議な魅力に満ちた名作です。ページをめくるたび、そうした生々しい純粋な感情を、自分の中にも鮮やかに思い出させてくれるような、特別な読書体験でした。
  • 2026年6月6日
    第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)
    第三の嘘 (ハヤカワepi文庫 ク 2-3)
    『悪童三部作』の最終巻を読み終えました。すべてが虚構の「嘘」でありながらも、双子の感情には言葉にできない確かな生々しさと真実がありました。戦争という過酷な状況下での苦悩を超え、むき出しの生存戦略や普遍的な孤独は、平和な時代を生きる私たちにも深く通じるものがあります。冷徹で無機質な筆致でありながら、人間の奥底にある業と感情の真実を容赦なく暴き出す、不思議で圧倒的な名作でした。
  • 2026年6月1日
    悪童日記
    悪童日記
    戦争の悲惨さを描きながらも、お涙頂戴とは無縁の冷徹さです。ふたりの関心は生き残ることだけに注がれており、周囲の痛みに対する共感の余白はない。愛やヒューマニズムが全て剥ぎ取られ、むき出しになった人間の業を見た思いです。ぞっとするのに、この徹底した冷たさに奇妙なほどの清々しさも覚えます。
  • 2026年6月1日
    リルケ詩集
    リルケの詩集『形象集』にある「厳粛な時」に深く惹かれました。 見つめてくる死者の視線にサバイバーズギルトのようなぞっとする深みを感じます。 12歳の冬から死を「救い」と感じる影を抱えつつも、今日を生きるため意識して光の方を向く私にとって、割り切れぬ問いのままであることこそがリアルなのだと思います。
  • 2026年6月1日
    発達障害者は〈擬態〉する
    当事者たちの「カモフラージュ(擬態)」を紐解く本作ですが、知能検査の凹凸だけで型にはめようとする風潮には、相変わらずモヤモヤを禁じ得ません。発達のあり方はもっと多様なはずです。 作中の「直そうとする支援は傲慢で抑圧になる」という言葉には深く頷きつつも、誰もが特性を活かせるわけではない現実も感じます。だからこそ、社会と個人の特性の間で「折衝」を重ね、落とし所を探る作業がとても大切なのだと思います。
読み込み中...