

いち
@INTJ_GEMINI
- 2026年5月15日
れるられる最相葉月読み終わった柔らかな文体に油断してはいけない。その奥には、直視しがたい現実を見つめる静かな覚悟が潜んでいる。 日頃、支援する側に立つ身として痛感するのは、両者の境界がいかに心もとないかということだ。その線はいつだって容易に揺らぎ、私はいつでも「あちら側」に立ち得る。 果たして私は、いつか安心して身を委ねられるだけの人間関係を、築けているだろうか。金銭では購えない繋がりの尊さを、改めて問い直している。 - 2026年5月9日
ぼくはあと何回、満月を見るだろう坂本龍一読み終わった私はロゴスの人。言葉で世界を解体し、理解することには慣れていても、芸術という体験には物怖じしてしまう。とはいえ、ピュシスへの畏怖や、憧れはずっと抱えたままだ。 作中に溢れる固有名詞や作品群。知らないものばかりだし、理解もできないけど、彼が世界を体験するそのやり方を少しでも共有できればいい。 私は、あと何回満月を見られるだろう。 - 2026年5月9日
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集福井県立図書館読み終わった福井県立図書館、やるな。ページを開いた瞬間から抱腹絶倒、思わず声を上げて笑ってしまった。 有名なあの絵本も、迷い込んだ記憶の中ではこんなにもシュールな姿に変わるのか。タイトルの覚え違いをただ正すのではなく、司書さんの添えるコメントがまた心憎い。ちょっぴり皮肉が効いていて、本を愛する人なら思わず膝を打つはずだ。 元のタイトルを知っているほど、その「ズレ」が愛おしくなる。司書さんの知性とユーモアに完敗の一冊。 - 2026年5月9日
ガダラの豚 3中島らも読み終わった - 2026年5月9日
ガダラの豚 2中島らも読み終わった - 2026年5月8日
ガダラの豚 1中島らも読み終わった「アル中の昭和な業界人」という印象だった(失礼!)中島らも、恐るべし。エッセイの軽妙さからは想像もつかない、この筆太で骨太な物語。三巻一気に読んでしまった。博識と漫画的な躍動感が混ざり合い、ジャンルの境界が溶けていく。どこか、『百年の孤独』ぽくもある。毒も薬も飲み干した男が描く、マジカルでカオスな読書体験でした。 - 2026年5月3日
文庫版 鵼の碑京極夏彦読み終わったまるで「狸」に化かされたような心地よい脱力感に包まれています。脳内に広がる緻密な映像美は、思わずNetflixでの実写化を願ってしまうほど。 前作から途方もない時を経て届いたこの一冊。読み終えるのが惜しくてずっと大切に積んでいましたが、意を決して踏み込んだそこには、作家の圧倒的な博識と、小川哲さんが解説で触れたような幾重にも重なる「次元の入れ子構造」が待っていました。 文庫版という名の「鈍器」を両手で支え、その物理的な重みごと物語を味わう。まさに贅沢で、特別な読書体験でした。 - 2026年5月2日
殺人鬼フジコの衝動真梨幸子読み終わった凄惨な虐待の連鎖や、読後に苦い余韻が残る「イヤミス」の代表作ですが、一気に引き込まれる面白さがありました。 作中作という入れ子構造の大どんでん返しが、不思議な客観性と深みを与えていて、「え?ちょっと待って」、とネットで解説を探しそうに。 真梨幸子さんの作品は今回が「初読」でしたが、他も読みたい!今年のゴールデンウィークは読書漬けの予定です。 - 2026年4月29日
本なら売るほど 3児島青読み終わった - 2026年4月29日
本なら売るほど 2児島青読み終わった - 2026年4月29日
本なら売るほど 1児島青読み終わった祝日の午前中に届いた既刊全巻。読み始めたら止まらなくて、一気に最後まで駆け抜けてしまいました。 私は料理が出てくる物語が好き。五感が刺激されて、自分でも何か作りたくなるような、あの感覚。そんな作品には、決まって「味のある」温かい人々が登場します。この本は、まさにその魅力をぎゅっと凝縮した「本」バージョンのような一冊でした。 面白かった。ここに出てくる本たちを、これから少しずつ、丁寧に読み解いていきたいです。
- 2026年4月26日
脳は耳で感動する久石譲,養老孟司読み終わった声の力は絶大だ。私の声があなたの鼓膜を揺らす。触れてないのに、触れている。かつてヨガを習っていた時、心身を委ねられるかどうかは、先生の声質だけでなく「間の取り方」や「ブレスの心地よさ」が決め手だった。 私自身、言葉を扱う仕事をする一人として、そこは常に意識していたい。ただ声質が心地よいだけでなく、ふとした「余白」さえも居心地よく提供できる。そんな、耳から深く染み渡るような感動を、私も誰かに届けていきたい。 - 2026年4月25日
死ぬまで生きる日記土門蘭読み終わったカウンセラーから以前勧められた、『All sickness is homesickness』という本。その一節が、ずっと心に残っている。 「ただいま」と言える場所、自分に還れる感覚。 この『死ぬまで生きる日記』を読んでいると、そんな「Home coming」の感覚に包まれる。社会の境界線で揺れるマージナルな人々の営みが、どこか遠い国のことではなく、私の物語として響く。 迷いながら、痛みながら、それでも自分に還り、死ぬまで生きていく。その心細い旅路に、そっと灯をともしてくれるような一冊。 - 2026年4月24日
- 2026年4月21日
- 2026年4月19日
- 2026年4月19日
もう、服は買わないコートニー・カーヴァー読み終わった33アイテムで3ヶ月(1シーズン)を過ごすというプロジェクト333。服を手作りしているから持ち物は少ないはずだった。けれど数えて驚いた。バッグや靴も含めると75アイテム。倍以上じゃないか。 自分で縫った分愛着はあるけれど、正直飽きてきた服もある。夏に向けて33アイテムまで絞り込もう。スペースのある暮らしは、きっと風通しがいい。 実はこの断捨離、食材にも必要だ。料理好きが高じて増えすぎたスパイスや米。さすがに、バスマティライスまで常備しなくていいのかも。暮らしの鮮度を取り戻す、良いきっかけになりそう。 - 2026年4月18日
- 2026年4月15日
神田ごくら町職人ばなし(一巻)坂上暁仁読み終わった『木挽町のあだ討ち』から、江戸の面白さに一気に火がついた。町人の暮らしを描いた本作は、漆喰の壁や刀のヒヤリとする質感、鉄を鍛える時の凄まじい熱まで伝わってくる。 何より、逞しく「働く人の手」の描写がたまらなく好きだ。道具を握りしめ、日々を泥臭く生き抜くその手つきから、当時の体温がダイレクトに響く。江戸の解像度がぐんぐん上がっていくこの感じ、ちょっと癖になりそうだ。 - 2026年4月14日
YABUNONAKA-ヤブノナカー金原ひとみ読み終わった芥川龍之介の『藪の中』を予習して挑んだけれど、金原ひとみは想像以上に業が深かった。視点の食い違いを楽しむ余裕など与えてくれない。神の視点を剥奪された読者は、傍観者であることを許されず、物語の泥濘へと引きずり込まれる。 そこには、金原自身も当事者として存在していた。これは単なるジェンダー論ではない。当事者性と傍観者性の境界を問う、剥き出しの叫びだ。読了後もなお、物語の毒に酔っている。
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