ひらが "民話という視座: 非戦・反戦..." 2026年4月17日

ひらが
@hiraga_hiraga
2026年4月17日
民話という視座: 非戦・反戦の思想と行楽・観光のはざまに
「民話」という語が大昔からあるものだと思っていたので、近代以降に生まれたものだということにまず驚かされたくらいの無知な者ですが非常に興味深い内容でした。 「民話」という概念がどのような時代に生まれ、社会とどんな関わりをもち定義を変化させてきたか紐解く本著。近代から戦後にかけ民話を採訪した人々の言葉も数多く取り上げられており、私たちが民話や民俗学にかんする本を読みまた民俗学に触れるときに、語る人の姿とそれを聞き文字にした人たちの姿や思想、民話のある風景へのインスピレーションも与えてくれます。
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Reads使い始めなのでテストも兼ねて。 p6までの『はじめに』では いま私たちが当たり前に使っている「民話」という語がひろく使われ始めた1970年代、「民話」という語の定義に困惑する専門家たちを取り上げる。 「用いる言葉によって、お互いの概念にはなはだしくずれの生じるのは、層一層混乱を増すのみである」という野村純一の言葉は 現在私たちが大昔からあるものだと思っている「民話」に最近起きた大きな変質を予感させる。
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P32 大名古屋旅行局の機関誌『旅路』1931年四月号には「日本一桃太郎音頭」というものが載っているらしい。
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P46 "漢詩漢文による馴染みがそれほどない土地については、風景を描く言葉を持たない。二十世紀最大の自然災害と言われることもある「揚子江大洪水」が「予定を変更」させながら、そこには「人心険悪暴動化」の憂えが浮上するのみである。それが「視察」者のものの見方なのだろう。況んや、満州の車窓には風景を描く焦点が見つけづらい。"
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P58 "柳田国男の伝説論≒風景論は歌枕を味わうように風景を楽しむものの見方を批判するものであったが、こうした旅行記事にもそうした風景観は確認されるのである。"
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P76 "風景は物語によって準備され、現地では物語が確認される。だが当事者から直接案内されることが旅人の多くに可能であったとも考えづらい。個々の体験は「語り」としての定型にまとめられていくことになろう。日清、日露の戦役同様に、満州事変の戦蹟も、いわば「歌枕」として整えられていっただろうということだ。"
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