Aquaporin "青が破れる" 2026年4月11日

Aquaporin
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@aquaporinase
2026年4月11日
青が破れる
青が破れる
町屋良平
青が破れる 途中で感想が消えて悲しい 身体と意識の関係、行動と言葉の関係を特に気にしながら進行しているように感じた。 それでいて、意識にあてている言葉が不思議なこともあり、掴みきれない部分が多く、それゆえに面白さを感じる。 行動に当てた言葉にあてた言葉がずれていて、ずれているからこそ言葉がどんどん増えていくような文章。 死から折り返した人と、端的に死んだ人がいて、端的に死んだ人のそばの人が、行動に走っていく。 行動の中で走ると殴るはおそらく原初的な行動としてあり、それがボクサーとしてあるように感じる。 はるおととうこさんのこの直接的でなさが他の存在を必要として、それゆえにおれをひつようとしている。こういう凹凸の結合ではない、ぼこぼこによって話が進行していくため、死が近いだけで何気ない話の進行に必然性がある。 そして、不思議な言葉も多いのに、言葉が短くて、リズムも良く、読んでしまえる。 もっと早く出会いたかった。 脱皮ボーイ 忘れることと脱皮という必然的な組み合わせだけれど、端的に脱皮しているというような話の展開と、わたしとおれが段落の途中で普通に同居していることもあり、一人称が二つあるというところに強い意図を感じる。最初は男が男の子として自分を幽体離脱的に見ているのではないかと誤読した。あながち誤読でもないと思う。 おわりかたもとても面白い。敬語の脱皮の説明で終わるところ。敬語で終わる。敬語で話してしまう場面ってなんだったか記憶を巡ろうとする。 読書 あきらかに集中しているところで全く集中できていないという読書のあり方を、上半身と下半身に分けた上で、感受している振る舞いとして描かれている。読書という一人称の個人的な行動の後に、小説的必然として、ある別の人の段落、文章、視点が差し込まれることによって、下半身的なもの、つまりまわりに合わせて動く行動が、重ね合わされていく。そのようにして、一視点と一視点が重ね合わされる。それを三人称として文章で書かれる。この不思議な歪みが文章のそもそもその性質だったのだと思わされる。
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