
まっちゃくん
@moriringo_0921
2026年4月11日
羊式型人間模擬機
犬怪寅日子
読み終わった
一族の男性が死の間際に御羊になり、その肉を食べる慣習の家に仕える羊を捌く役割を持つアンドロイド視点の話
奇妙な世界観でありつつも誰にもある家族にも言えない悩みや秘密、葛藤が多く描写されている
家族に言えない秘密があるからってそれは家族が嫌い信用してないってわけじゃなくて、でもそれをさらけ出すことはできない。愛してるけど、大好きな家族だけど、だからこそこの秘密は言えない。若い子は若い子で繊細で傷つきやすく苦しまなくてはならないし、歳をとればそれは一族での立場として厳しく接しなくてはならないという苦悩もあるのだろうな。ジェンダー的不適合や一族の人間としての役割に縛られながらこの家は今後も御羊の肉を食らうことによって繋がれていくのだろう
これだけ書くと暗い話になるけど、でも役割イコール枷ではないのだからたまには思い切って決まり事を破って誰になんと言われようと目の前で苦しんでる人を助けたっていいじゃないか という優しさや慈しみをテーマにした作品なんだろうなと思いました
もちろん一族のアンドロイドにだって秘密はあります