shiori "帰れない探偵" 2026年4月11日

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@shiori_417
2026年4月11日
帰れない探偵
帰れない探偵
柴崎友香
タイトルとか装丁からなんとなく想像していたのとは全然違う小説でした。とてもよかった!! 帰れない(自分の探偵事務所兼自宅にどうしても帰れなくなってしまった)探偵って、かなり特殊な設定な気がしていたんだけど、 さっき通った時には気づかなかった細い通りにふと気づくとき、本当に気付かなかったのか、それともいま現れたのか?(意訳)というようなくだりがあって、たしかに街は絶えずじわじわと変わり続けていて、ふとこないだまであったはずの道を見失うこともあるのかもしれない、と不思議な説得力を感じてしまった。そして、この浮遊感に「この作品好き」と思った。 良い意味でジャンル分けが難しい本。 探偵小説の要素もなくはないけど、紀行ものでもあり、ほんのりSFっぽくもあり…章ごとで雰囲気が変わる感じもした。 読んでいる(聴いている)間、どこか別の世界に連れて行かれるような、読書体験の醍醐味を久しぶりに感じたし、 家を離れて、訪れた現地の空気を味わい、そして帰ってきてほっとする、あの感じを味わうために、実際に旅に出たくなった。 (そしていつまでも、帰ってきてほっとできる場所があってほしい) 要所要所で出てくる音楽は、どんな権力にも奪えない自由のようなものの象徴だったのかな。 聴けば聴くほど好きすぎて、2章を聴き終わった時点で単行本を買ったのでこれから2周目読みます笑
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