歌子Bookland "戦争みたいな味がする" 1900年1月1日

戦争みたいな味がする
戦争みたいな味がする
グレイス・M・チョー,
石山徳子
自分の母親が、アメリカ人相手のセックスワーカーであったこと、統合失調症を患い、若くして亡くなった事などを通して、異国に住む韓国人のアイデンティティや、歴史を見つめていく構造を読み手に提示している、私が知りうる限りとてつもなく重い家族の肖像だった。これは、著者自身もかなりな傷を負って、又魂を削って書かれたものだと思うが、学者としての著者の技量ゆえに、俯瞰して書かれている。こんなにも淡々と書かれているのに、傷口の生々しさはいかほどか?と、読後にため息がもれてしまった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved