
さおり
@prn990908
2026年4月11日
夜間飛行・人間の大地
サン=テグジュペリ,
野崎歓
読み終わった
読んでよかった-2026
優しいひとだったんだろうな、と読みながら思った。素直なひとだったんだろうな、とも思った。「人間というものを信じたい、愛したい」という気持ちがずっと漂っている気がする。いまの世界を見たら、どう感じるんだろう、どんな言葉を綴るんだろう、と思ったけれど、あまり変わらないような気もするな、とも思った。静寂さがずっとあって、その静寂さが好きだ、と思った。遭難して幻覚をみた、みたいなことも書かれているのに、そういう出来事さえも、どこか静かでそれはたぶん、描かれている、描こう、としているものが、トラブルそのものではなくて、そこから垣間見える「人間」というものだからなのかな、と感じた。「人間たち」(最終章)にある言葉がどれもグッとひきこまれるものばかりで、自分のノートに書き写してしまった。
「戦争を否定しない者に戦争のおぞましさを納得させたいのであれば、相手を野蛮人呼ばわりしないことだ。判断する前に理解しようと努めたまえ。」
「人間を理解し、人間の欲求を理解するためには、そして人間の本質的な部分を知るためにはあなたがたそれぞれにとって自明な真実を互いに対立させてははらない。そう、あなたがたは正しい。あなたがたはみな正しい。論理は何だって証明する。世の中の不幸をせむしのせいにする者でさえ正しい。せむしたちに宣戦布告するなら、われわれはすぐさま戦意高揚のすべてを学ぶだろう。せむしたちの罪に対して復讐するだろう。確かに、せむしだって罪を犯すのだ。」