
さや
@saya_shoten
2026年4月11日

人間失格
太宰治
読んでる
@ カフェ
P129.
「よし、負けて置こう。しかし、君、薬や医者はね、あれで案外、コメ(喜劇の略)なんだぜ。死は?」
「コメ。牧師も?和尚も然りじゃね。」
「大出来。そうして生はトラだなあ」
「ちがう。それも、コメ。」
P131.
「なおいけない。花のアントはね、………およそこの世で最も花らしくないもの、それをこそ挙げるべきだ」
「だから、その、……待てよ、なあんだ、女か」
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生はトラ!!!!(悲劇)
幼少期に身近な人から人権を棄損されて、それを親にも言えなかった。顔見知りが犯罪者とはよく言うが…うーむ。
主人公にとって幼少期から安全地帯はどこにもなく、安心ができないから道化を演じ、居場所を家でも学校でも探し続けた。
たまにお調子者の道化を同い年の人に見破られた学生時代。
主人公にとって、恋愛的に惹かれる、好かれる事は自慢でもなんでもなく、恐ろしく、安心出来ない事だった。
生きる術として恋愛感情に乗る事もあったけど、船から船へ乗り移る様なもので、(あるいは港から港へ航海する船かもしれない)本人は恋愛対象から遠くとおくへ逃げる様な人間関係。
友人関係も下手に出ないと作れず、煽てられて集団のリーダーになるも性に合わず、小姓の様な友人にも利用され内心では見下される。
主人公が(恐らく)友人の大事な人を乗り捨ての様な扱いをしたからといって、(そして友人の仕事にやすやすと乗じたからといって)主人公の大事にしたい人の人権を棄損していいのか。
うーむ。時代が時代だけど、やっぱり女はドラマ作りの添え物みたいな扱いしかされないんだなア。
あ、でも夫を亡くした女性編集者が登場したか!