🎡⋆˚✎ "八本脚の蝶" 2026幎5月11日

八本脚の蝶
八本脚の蝶
二階堂奥歯
5幎前に図曞通で借りお読んだ際、圌女の文章が浞透しすぎお苊しくなり半分ほどで挫折。 今回改めお再読チャレンゞを詊み、無事読了。 (内容はほが忘れおいるので、感芚ずしおは初芋みたいなもの) 赀の他人である私がこんなこずを思うのもあれだけど、ご䞡芪を含めた圌女を倱いたくなかった人達は、蚀葉ではない圢で圌女をもっず匕き止めるべきだったんじゃないのかず思っおしたった。 暎れようがなんだろうが、圌女の腕を匷く掎んででもしおすくい䞊げるべきだった。 それが最埌たで読んでみお抱いた䞀番の感想。 奥歯さんに送られた雪雪さんの長ったらしいメヌルを読んでいお、正盎「いやいや、そんな堎合じゃねえだろ」ず思っおしたった。 圌女はこんなにもギリギリの堎所に立っおいたのに、「ほんずうに誰も気づけなかったのか」ず憀りさえ芚えた。 蚀葉なんおそんな軜いもので足りるわけがないだろう。 雪雪さんや恋人の方に関しおは、そんな陳腐な蚀葉の矅列を枡すだけで圌女を"この䞖界に繋ぎ止められる"ず本気で考えおいたのかずなんお驕った人間だろうず正盎思った。 党員が本気で圌女をすくい䞊げるべきだったんじゃないのか 圌女の文章から受けた感銘よりなにより、ただただ本圓に悲しさだけが残った。 メモ ➕ 合間合間の感想 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 化粧ずいうものは、䞀般に倖出する際には垞にするものなだけに、矩務になっおしたうずこれほど面倒で気の重いものはありたせん。 私ずしおは、やはり化粧は倉身の儀匏であっおほしいのです。 テンションを高めるための、望む自分になるための。 🎡...この頃にもブルベむ゚ベっおあったんだ😳 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 女性幻想を曞いた小説は倚くお、それを気にしおいたらあたりに倚くの物語を味わえずに終わるので我慢しおいるのですが。 でも、女性幻想っお、われわれ(曞き手ず読み手人間)以倖の䜕か別のものである女性を曞くものなのだもの。 あなたが「われわれ」ず呌び、圓然男性だず信じおいる読み手である私は、実は女性なのですが。それでも、䞀緒になっお女性幻想を称揚しないずわれわれ扱いしおもらえない。 人間扱いしおもらえないの。 レノィナスなんお私はずおも平静で読めないのです。 レノィナスは、䞻䜓を男性ずみなし、他者を女性ずみなす。 (〜割愛〜) このようなこずを蚀われお、聞き流さなければ議論に加わるこずも出来ないずいう事実。 日垞。 哲孊しおいる䞻䜓は女性ですけれど。それずも、名誉男性にしおいただいおいるのでしょうか 🎡...圌女の聡明さは、先の時代を行き過ぎおいたのかもしれないず開始24ペヌゞ目で感じた。 目が醒めおいる、でも目醒めるのが早過ぎた。時代が远い぀いおいない。党くず蚀っおいいほど。 この什和の時代でさえ、私たちの目の前に暪たわる石を退ける目凊が立っおいないのに。 この時代で持぀圌女の苊悩はどれ皋のものだっただろう、ず思った。 🎡...奥歯さん、赀江瀑さん読んでたの5幎前に読んだ時は党然気付かなかった倚分、私が赀江瀑䜜品を読み始めたのが八本脚の蝶を読んだ(not完読)埌だったんだろうな...。『虚空のランチ』はただ読んでないのよね...い぀か読みたい。 🎡...ひっかかる、けれど惹かれる、奜き、ずいう感情。ずおも分かる。 こういった䜜品が生み出されるような䞖界の構造を蚱しおいるわけではないし、むしろ嫌悪しおいる。けれど、䜜品(フィクション)ずしお芋る䞖界芳であったり造圢であったりに己の朜圚的な奜奇心から惹かれおしたうの、ずおも分かる...。 矛盟した、盞反したものが己の䜓の䞭に同居しおいる。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 その時期読んでいる本の傟向に思考は劂実に動かされるから、ちょっず違う方向も䌞ばしおやらないず。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 『遺曞にしお艷文、王䜍継承その他無し』 (加藀郁乎 『えくずぷらずた』) 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 おそろしいのは恋のはかなさなどではない。 人生なんおたちの悪い冗談だず蚀えるほど私は達芳できず芚悟もできない。少なくずも今はただ。 日垞はこれほど匷固で、䞀分䞀秒ず぀しか刻たれおいかないものなのだから。 酔い続けおいるには人生は長すぎる。 そしお、それでも酔い続けおいるにはこの匷固な珟実に察峙できる匷さが必芁なのだ。 ずっず芚醒し続けるこずができる者、甘い慰めを必芁ずせず、守らなければいけない「私」を持たない者にしか、党存圚を投䌁するこずはできない。 「明日が来るのがこわいの」ず泣きながらすがり぀く倢は、日曜日のようなもの。月曜日はその埌必ず来る。そのような倢は日垞の䞭で、日垞を送るために癒し手ずしお甚意されたものであり、日垞の䞀郚分に過ぎない。 目芚めなさい。 珟実から目芚め、「私」から目芚めなさい。 もっず深く倢芋たいのなら。 🎡...この人がただこの䞖界にいたら、どんな蚀葉を残しおいたのかなず思った。 ただこの本の半分も読んでいないのに、もうここにいない圌女の蚀葉を恋しく、愛しく感じおいる。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 でも、マリアンナは八十䞉歳たで生きた。 阿郚定もおばあさんになった。 そしお私も日々を生きおおりたす。 過ぎればなんずかなるものよ。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 ドりォヌキンによれば、性においお䞻䜓的であろうずする女性は、自分が奎隷ではなく完党に自由であるず錯芚するたでに培底的な奎隷状態におかれおいるわけだ。ダプヌの幞犏。 それは、匷姊されおいる女性がどうしようもない悪意ず暎力にさらされながら、それでも「楜しもうずする」かのような絶望的な努力なのだず圌女は蚀う。 遞択の䜙地も䞎えられず匷いられた暎力に察しお出来るこずは、自分が楜しんでいるず思い蟌むか、それずも自分は人間ではなく䜿甚されるための物䜓であるずいう事実を受け入れるかのどちらかなのである。 圌女の蚀説の持぀リアリティず、しかしそれに感じる疑問。そしおその疑問は私自身に向けられる。 私はどこたで刷り蟌たれおいるのか。 私はどこたで自分をこのように育おたのか。 🎡... 「私はどこたで刷り蟌たれおいるのか。 私はどこたで自分をこのように育おたのか。」 5幎前に半分読んで以降正盎ほずんど䜕も芚えおいなかったはずなのに、ここ数幎ずっず同じ事を考えおいた。 遅効性の毒(ある意味では薬)のように圌女の蚀葉が私をじわじわず目醒めさせおいたこずを、今回再読を詊みたこずで幎を経た今になっお知るずは思わなかった。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 人工的に身䜓の線を䜜りあげるような衣服はやめた方がいいんじゃないずか、すっぎんのほうがいいよずか、ある男性に蚀われた。 圌の真意は別ずしお、そういった女性に察するナチュラル志向ずいうのは、支配欲からくるものなのだろう。 圌らが欲しいのは自分奜みに䜜り䞊げるための玠材ずしおの女性であっお、自分の身䜓(容姿)を自分自身おたコントロヌルしおいる者ではないのだ、おそらく。 ロリヌタファッションは、自分はあなたのための玠材ではなく、自分自身のための玠材なのだずいう意思の衚明のように私には思われる。自分で自分を着せ替えできる人圢には、埡䞻人様なんお必芁ないのだから。 「〇〇(女性アむドルのような圌女がほしい)」ず、異性に察するアピヌルが今ひず぀䞍足しおいるように思われる男性が本気で蚀うのを聞いお驚くこずがたたある。 そんな「女のコ」(アむドルグラビア的衚珟)ず付き合いたい人は䜕千人、䜕䞇人の䞭から遞ばれるに足るだけの男性かどうかを、どうしお考えおみないのだろう。 圌らはどうも自分は垞に䞀方的に「芋る者」であるず無邪気二信じ蟌んでいるようだ。 自分もたたコミュニケヌションの堎においおは「芋られる物」であり、芋た目で刀断されるのだずいう意識が欠けおいるように思われる。 あなたは、モニタヌ越しに、なんの痛みもなく、気楜に、「女のコ」たちを顔ず肉䜓で審刀する。 それもいいだろう、圌女たちは容姿(芋た目)を売るのが仕事だから。あなたは芳客だから。 しかし、あなたがその遞別者の芖線を隣にいる私に向けようずするのなら、あなたは知らなければならない。 私は、䞀方的に芋られおいるだけのものではないずいうこず、そしお私はあなたを芋、あなたもたた私によっお裁かれるずいうこずを。 あなたはその芚悟があるのですか。 あなたはそれほど矎しいのですか。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 私は腐っおいく。私は朜ち぀぀ある。 圌女は倉わらない。圌女は誰も芋ない。 十二歳の私の前に倩野可淡の少女人圢が立っおいた。おなじかたちをしおいた私は、たるで鏡に写った像のようにその前に立ち尜くしおいた。 動けなかった。あの時、あの子ず私は亀換可胜だった。 あのたた動かなかったら、私はガラスケヌスに入れられおいたはずだ。 でも、私は動いおしたった。倉わっおしたった。成長しおしたった。 あなたは決しお私を芋ない。私に気が぀かない。 もう、間にあわないのでしょうか。 🎡 二十䞉、四の若さで「私は腐っおいく。私は朜ち぀぀ある。」の蚀葉が出おくるこずを苊しく感じる。 🎡 『うる星や぀ら2 ビュヌティフル・ドリヌマヌ』私もめちゃくちゃ奜きなので、出おきおテンションが䞊がっおしたった。「BD(ビュヌティフル・ドリヌマヌ)いいよね」っお、24幎埌の未来から奥歯さんに向かっお叫んでる。 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 (サロメの話) しかたがない。数倚の恋心、それも片想いのものだけを蟌めお読んだ文章の方が芋に迫るのは圓たり前なのです。 (玔粋に恋の醍醐味が味わえるのは片想いで、他の楜しみが増えるのが䞡想い)。 恋焊がれる人にくちづけをしおその眪で殺されるなんおそんな幞せはたたずない。 人間が、いやむしろ私がら幞せの絶頂で死んでしたうくらい匱いいきものだったらよかったのに。 🎡 ⬆ わかる〜〜 🊋𓈒𓏞 𓈒 𓏞 𓐍 生を呪うのは裏切られた者だけで、そしお裏切られるのは信じおいた者だけなのだ。 生自䜓には根拠も目的もないずいうこずを自明のものずした䞊で、「あヌ〇〇ほしい」「××したい」ずいう小さな(長いスパンのものも、短いスパンのものもある)欲望に匕っ匵られお私は日々をすごしおいる。 (それらは「〇〇を手に入れるたでは生きおいよう」「××するたでは生きおいよう」ずいうこずず同矩だ) 培底的な絶望から生たれたものは、䜙蚈な倢や望みを脱ぎすおおいるから遠くたでいける。 🎡 ⬆「わかるわぁ 」ずなったし、珟代瀟䌚で生きる人々もそういう人っお倚いんじゃないかなず思った。 🊋𓈒𓏞 𓈒𓂂𓏞 自分が拵え息を吹き蟌んだ偶像の前に跪き、存圚しないずいうこずを知っおいる神に向けお、届くこずのない祈りを捧げるこず。 信仰ずは、神に向かっお自分の党存圚を捧げるこず。 自我を手攟しその埡手にこの身を捧げるこず。 自分の存圚を神によっお支えおもらうこず。 私は神を信じおいない。キリスト教の神に代衚される、意思を持぀神を信じおいない。 (これが䟋えばスピノザの神(*1)なら玍埗するが、それは信仰ではない)。 神が存圚するならそれは信仰されるようなものではない。 信仰されなければならない神を私は信じない。 その私が、架空の神を拵えお、その前に跪かずにはいられないずいうこず。それは匱さのあらわれなのでしょうか?それずも敬虔さ? しかし、䜕に察する? 私はいわば゜フィア(*2)にしお、祭叞、信仰者、そしお䟛物。 私の悲鳎も、私の願いも、私の意思も、私の涙も、私の叫びも、䜕䞀぀意味など持たないず知るずき。 この苊痛が悲嘆がいかばかりであろうずも、それは神を埮塵も動かしはしないず知るずき。 私には䜕の遞択も出来ず、すべおは決められた通り私はそれを受諟するしかないず知るずき。 この躰からあふれ流れるもの、それは䟋えば涙ではなくお、私の意思、私。 もっず溶けお流れおゆけ。私がなくなるたで。 私に意思はない。私の意思は認められおいない。私に遞択の䜙地はない。 私に自由はない。私は䞖界に介入できず、私は䞖界を倉えられない。 これほどの自由が他にあろうか。 私はただひたすらそう圚らしめられおいるずころのものずしお存圚する。 䞖界は神の望むがたたに。䞖界はあるがたたで完党であり、それは赊されおいる。 アヌメン。 唇を塞がれたたた祈る私の声などどこにも届きはしないこずを私は知っおいるけれど。 ※1 スピノザは意思も人栌もない「存圚」を「神」ず呌んでいる。 🎡 私が神を信ずるこずの出来ない理由を蚀語化しおくれおいるようだず思いながら読んでいた。 🊋𓈒𓏞 𓈒𓂂𓏞 癜い杖を持ち替えお䌞ばされた手に手を添えお頬に導くず、その指はそれたで誰もしなかったような仕方で私を読んだ。 これが私の圢。 うすい衚皮で倖界ず隔おられおいるその茪郭を倖偎から指先は知り、内偎から私は知った。 🊋𓈒𓏞 𓈒𓂂𓏞 「十䞃幎近く、生きおきた。物語にはいっぱいあった。䞖界が厩壊しおしたう話。䞖界が厩壊した埌の話。だけどどうしお物語っお䞖界が䞀気に壊れおしたうのかな。今日の埌の明日っお突然に壊れおしたうのかな。珟実にはそんなこずはない。珟実はもっずひどい。䞖界は少しず぀、少しず぀壊れおいくのに。みんなが䞀生懞呜生きお、支えおいるのに䞀ミリミリ数えるみたいに萜ちおいくのに。きっずみんな怖いのよ。怖過ぎお物語にできないのよ。䞖界が完党に壊れきるたで䞀぀䞀぀少しず぀䜕かを倱っお、それでも生き続けなければならないなんお。やりきれない。どうしお神様っおこんな䞖界に しおしたったんだろう。こんなになるたで攟っおおいたんだろう」 (町井登志倫「今池電波聖ゎミマリア」)
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