ころもで "光と糸" 2026年4月12日

光と糸
光と糸
ハン・ガン,
斎藤真理子
やっと読みを再開。ちょっと忙しくなるだけで本を読めなくなってしまう。このキャパシティの低さはなんとかしたい。 「庭の日記」6月後半。ハダニ対策で弱めの殺虫剤を散布したら、他の虫たちもいなくなってしまったと。 「寂しくて怖い気持ち。物悲しい気持ち。」 翌日の日記には「私がむやみに散布した殺虫剤のせいで、残りの葉もだめになってしまった」と書いている。 規模の大小はあれど、ハン・ガン作品には「あの存在は死んでしまったのに、私は生きている」という感覚が通底しているように感じる。 「私(ないし人間)のせいであの存在は苦しむ/死んだ、その上に私は生活している」とまでしてしまうと、私自身の感覚に寄せすぎか。 ハン・ガンの作品は、こういう感覚の消化できなさ、寄る辺なさを、優れた文章で昇華してくれる。私はここに救われているのだと思う。
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