
きのこ
@kinokotabeyo
2026年4月11日
木挽町のあだ討ち
永井紗耶子
読み終わった
映画の出来がよく、原作も読む。
映画は聞き手である人物がキャラクター化され物語の中心となっていたけども、小説は基本姿は見えない存在であり、一方で映画では小説のラストにあった菊之助主観の物語は語られない。映画化する上でのこの語りの調整は非常に上手だったと改めて感心した。
ただ映画では原作の語りにあったそれぞれの登場人物の出自や人生、認められてこなかったことなどの細かい語りが抜けてしまっていたのが仕方ないとはいえ残念だった。小説ではその描写があるからこそ、菊之助の手を思わずとってしまった一八や金治たちの気持ちが強く伝わってきたので。あと金治の舞台の力を信じた言葉もとても良かった。同時期に映画『ハムネット』を見たので一層胸に沁みた。


