
リチ
@richi
2026年4月12日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
audibleにて。純粋に面白かった。仕掛ける側にいるはずの久保田、その娘でファンダムにのめり込む澄香、推しの自殺から陰謀論に絡め取られる隅川の3人の視点で話が進んでいく。「皆、自分を余らせたくないんです」という言葉は鋭く残る。
今を切り取った小説として秀逸。最後はどのように終結するのかと思っていたら、予想外の展開だった。
孤立は人を蝕むということがよく分かる。そして過度な共感も怖い。皮肉にも陰謀論者が繰り返す「視野を広げましょう」という言葉が刺さる。
物語に没入することが辛い現実を生きる術であるという面はあるのだが、振り回されるのは本末転倒だ。
「視野を狭くすることは楽しかったですか?」という言葉も印象的。