"透明な夜の香り" 2026年4月12日

@bird-white-rose
2026年4月12日
透明な夜の香り
こんなにも素敵でこんなにも読むのを止められない、終わりが悲しい、永遠とこの物語を見ていたいと思ったのは初めてかもしれない。 草木の香り、洋館の空気、ハーブやスパイスを使った料理の数々。今の私の生活の中には無いけれど、容易に想像ができた。とてもリアルだった。 主人公の感情描写がフラットなのも、またこの美しい物語の空気を際立たせていると、思った。主人公に共感しすぎず、世界を俯瞰できるような。どこにも自分が入り込めないからこそ。 読みながら、少しでも物語の空気を現実にしたくて、生のハーブを使って料理をしてみた。包丁でパセリやローズマリーを刻むと、一気に心地よい香りが立つ。こんな香りに包まれた生活を続けたいが、アパート暮らしの私には難しい。けれど、また香りに触れたくなったらこの本を読めばいい。
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