いちのべ "女王蜂 金田一耕助ファイル9" 2026年4月12日

いちのべ
いちのべ
@ichinobe3
2026年4月12日
女王蜂 金田一耕助ファイル9
「女王蜂」になぞらえられる類稀な美女、彼女をめぐる男たちが次々と殺され、十九年前に島で起こった事件も暗い影を落とす……が、主な舞台は東京だからか、閉鎖的な村や封建的な家制度などの重苦しさはなく、からりとした読み心地で、爽やかな読後感だった。とはいえホワイダニットはやっぱり悍ましく、横溝正史の味もたっぷりするのが嬉しい。 智子の美しさも様々な描写が多く楽しかったが、横溝正史による男の裸体描写が珍しく、また気合が入ってて面白かった。 > 金田一耕助も兵隊にとられたくらいだから、多くの男の裸体をみてきた。しかし、これほど見事な肉体に、お眼にかかったのははじめてである。それはまるで、ギリシアの彫刻のように均斉がとれていた。ひろい肩、あつい胸、筋肉の隆々と盛りあがったたくましい腕、きりりとひき締まった腰、臀部から股へかけて、男性の誇りと若さに溢れていた。肌がまた素晴らしく、入浴のためにほんのりと上気した小麦色の皮膚は、香油をぬりこめたように、つやつやと精気にあふれている。背は五尺八寸というところであろう。(p51) そして2006年のドラマ版は、智子役が栗山千明と知る。そりゃめちゃくちゃ良いな……
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved