
kake
@kake_06
2026年4月9日
傲慢と善良
辻村深月
読み終わった
買っていたけどなかなかのボリュームから読めていなかった一冊。
婚約者が姿を消したことから、西澤架は彼女の居場所を探し、その中で彼女の過去に向き合うことになる。現代の生きづらさや恋愛の難しさを描く恋愛ミステリ小説。
自分にはもっと良い人がいると考える傲慢さといい子であるが故に主体性の無さを招く善良さ。ここにピンとこないという言葉が加わることで、自分は頑張っている、でもたまたまうまくいかなかっただけだと思い込んでしまう。
しかし実際は、
「ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です。」
とのことだった。
その一方でうまくいく人たちは何が違うのかと言うと、
「うまくいくのは、自分が欲しいものがちゃんとわかっている人です。自分の生活を今後どうしていきたいかが見えている人。ビジョンのある人。」
とのこであった。
つまり、うまくいく人は先を見据え取捨選択ができ、うまくいかない人はいつまでも自分の中の理想にしがみついているということなのかなと考えた。
人間の心理をひたすら分解して言語化するのがとても上手いなと感じるとともに、現在進行形で恋愛にいそしむ私にはとても刺さる内容であった。


