
りら
@AnneLilas
2026年4月12日
後宮小説
酒見賢一
読み終わった
@ 公園
第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞作、1989年下半期・第102回直木賞候補作。
去年だったかアニメ「風のように雲のように」をYouTube無料配信で親子で観て面白かったので原作を積読してて、バズってたのを機にやっと読んだ。
架空中華王朝の滅亡が嘘八百を並べながら飄々とした語り口で明かされていく、不思議な読み心地。
冒頭からすこぶる面白くて、しばらく頁を捲る手を止められなかった。
アニメと原作は結構違うと聞いて身構えていたからか、逆にアニメはちゃんと原作に沿った作りなんだなと思った(もちろん大幅に毒気は抜かれている)。
キャラクターに愛着が湧いてくるに従ってもっと読みたかったと思う面もあるけど、淡々としたところが最大の魅力でもあり悩ましい。
アニメの渾沌をイリューダのイメージで読んでいて渾沌の姿を思い出せずにいたら、イリューダこそ忘れ去られた存在であった。
自分が好きなのは江葉。いつも気怠げで言葉少なな煙草喫みの江葉。一夜漬けの知識で銃火器を操って後宮軍の将軍役を果たした江葉。彼女の人生についてもっと知りたかった。
あとがきも面白かった。作中の漢文には間違いも含まれているらしい。あえてそのまま残しているとのこと。
読み終わるとまたアニメを観返したくなる。
