コー
@koobs-books
2026年4月12日
新装版 殺戮にいたる病
我孫子武丸
読み終わった
えぐい。十角館の殺人に続いて、これもラストの方にある1行でひっくり返された。
解説にある通り、叙述トリックだけど、二重構造に折りたたまれて、ある意味で騙されてたわけではないという、、、複雑な結末だったから愕然とした。これは、帯にある通り「殺戮にいたる病 結末」で検索してしまう。
十角館の殺人の本格ミステリものと違って、犯人視点の話でどんどん倒錯していきつつ、倒錯のきっかけを犯人がうっすらと自問していくのも良かった。歪んだ欲望に溺れていく過程を追えることで、物語の世界に引き込まれていった。
やっぱり個人的には、人の価値観や考え、感情が変わっていく小説が好きだな。
この小説の場合、登場人物みんなが何かしら歪んだ欲求を抱えて、みんなそれに振り回されている。読者である自分ですらも自分の歪んだ主観に振り回されて、最後にひっくり返されて愕然とする。
素晴らしい読書体験だった。
個人的にこれめちゃくちゃ好き。


