
たかせ
@takasen
2026年4月12日
恋とか愛とかやさしさなら
一穂ミチ
読み終わった
め〜ちゃめちゃ面白かった…というとかなり語弊があるが。さらりと読めるけど内容は身近で非常に読み応えがある。
結婚間近の恋人が突然盗撮で逮捕される。罪を犯した人とその後も一緒にいられるかという問題、総括すれば葵の言ったように「総合的な判断」でしかない。主人公の両親や相手の義母、周囲のいろんな人の姿にいろんな選択と飲み込みきれない感情が垣間見えて、その匙加減も見事だったなぁ。
これ、男性が普段無自覚に女性に寄せている暴力性の話でもあるので、男性の感想がめちゃくちゃ気になる。それを加害という形で一度表出させてしまうと、家族だろうが恋人だろうがその後一生軽蔑の対象になる。「ちょっとくらい」「有罪にならなければ」許されると思っている男性たち、どう受け止める?
同時に被害者側に立つ女性の暴力性も描かれてて、誰の戸惑いも怒りも苦しみも、ちょっとずつわかってしまって、答えなんかないんだよな、これ。
ぶり返す「許せない」「信じられない」「罪を犯した」「傷つけた」「傷つけられた」と「一緒にいたい」(打算含む)のはざまで一生揺れ続ける。でも人間関係ってたぶん全部そう。

