
ハヤシKYヘイ
@heiheikyo1
2026年4月13日
読み終わった
自分の欲望とこんなに向き合えるのか…とすごみに圧倒された。同時に、自己について「書くこと」とこんなにも向き合えるのか、とも。著者が以前にたしか中央公論の雑誌で雨宮まみさんのことを振り返る鼎談をされていたのを覚えていたのもあり、雨宮まみさんのことを連想した。
能町みね子さんが著書の『結婚の奴』で雨宮さんのことを書いていたのが非常に印象的だけど、「いつか(過激な起伏がなくなって平凡な人生になって)つまらなくなって、書くことがなくなるのがゴール」みたいのを笑って言い合っていたのに、そんな最後なんてないよ…と回想していたところがあった。「書くことの面白さ」と「自分を切り売りする危うさ」というのは、切り離せないものみたいで、作家さんがどうそこに攻め入っていくのか、というのはやはりどうしても興味を引き、同時にとてもハラハラして、余計な心配をしてしまう。本書を夢中で読んでしまったのは間違いない。
また、風俗ビジネスや推し文化という題材を通して、金銭を介した他者との交流・消費のシーソーみたいなところに迫っていたのも心に残る。それはやはり同時に「他者について書く」ことの暴力性の話にもなり、他者との関係が完全な「対等」になることって現実的に不可能なんじゃないかと思えてきて、怖くなった。不可能だからこそ、少しでも対等であろうと、常に色々考えることをやめないようにしようね、ということなのかもしれない。

