
やぎねこ
@calicocapricorn
2026年4月13日
あずかりっ子
クレア・キーガン,
鴻巣友季子
読み終わった
弟が産まれるため、叔母夫婦に預けられた少女。
親から満足に愛情をかけられなかった少女が、初めて大切にされ存在を肯定される。
近所の老人の死
叔母夫婦の息子の死
弟の誕生
生と死はありふれていて、もはや心が動かされない。
母の誕生日に自信が持てない。
弟の誕生を心から喜べない。
人々は誕生日を祝い、背が伸びたことへの賞賛の言葉を口にする。本人の意思や能力とは関係のないところで。産まれること、育つことは手放しで肯定されることなのか。
母牛の乳は人間が取り上げるかわりに、仔牛に人工のミルクをあげる。仔牛はそんな人間の勝手に気づくこともなく満足そうにしている。
本当の幸せ、愛情に気がつかず、初めからないものとして現状に満足している。けれど一度気づいてしまったら、元には戻れない。
叔母夫婦から大切にされたことで、実の父母との生活がよりひどく思えてしまう。
そうだとしても、心から自分のことを気に掛けてくれる人がこの世に存在することを思うと、この先どんなことでも乗り越えられるような気がする。何事にも負けない強い心を持てる気がする。
今いる場所だけがすべてではない、と知ることが成長するということなのだ。
