なかしまみさ "家族" 2026年4月13日

家族
家族
葉真中顕
実際に起きた事件をモチーフとしたフィクション仕立て。 図書館で借りようと思って予約したけど、全然回ってこなさそうで、そんなときにオープンチャットかなにかで、この本を読む前に家族喰いというルポタージュを読むといいとあり、こちらはすぐに借りられたので読んでみました。 家族喰いは尼崎変死事件とかいう事件のルポタージュで、この事件について概要は理解した状態で、この本を読みました。 ものすごーーーーく怖い話なんですが、え?フィクション?フィクションってかほとんど家族喰いと同じやん!って。 どういう意味か分かりますか。 要するに、実際に起きた事件とこのフィクションがほぼ同じってことです。 登場人物名や、最後の方で出てくる陰謀論や、事件が発覚した時に警察に駆け込んだ女性を手助けされたとされる女の話以外、ほぼ実話です。 この本の中で、あちら側とこちら側という表現が出てくるけど、ふつーの日常を送ってる私たちでも簡単にあちら側へ行けてしまうのです。 それは自分のせいかもしれないし、家族のせいかもしれないし、どんな理由かは分かりません。 家族喰いでも、家族でもなんでここまで極限状態に追い込まれるまで誰にも助けを求めなかったのか、どうして誰も助けてくれなかったのかと疑問に思えるけど、案外世の中ってそういう諦めとか冷たさに満ちてるのかもしれないなーと。 本文中に、警察は瑠璃子を侮っていたんですという言葉があるけど、ほんとにそうだなと。 そこまで酷くはないでしょう。そんな大袈裟な…。そんなことが起きるはずがない。こういう思考がこういう悲劇を産んだのかもな~。 今まで一生懸命に積み上げてきたものが1つのボタンの掛け違いで、こんなに簡単に崩れ去っていくのだなぁと恐ろしくなりました…。 澄ちゃんの話がほんとにつらかったです。
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