りら "思い出のマーニー 下" 2026年4月13日

りら
りら
@AnneLilas
2026年4月13日
思い出のマーニー 下
思い出のマーニー 下
ジョーン・G・ロビンソン,
松野正子
アニメ映画を公開時に観たきりであまり覚えておらず、その頃刊行された新潮文庫版を長いこと積読していて、それは今子供が読んでいるので、自分はオーディブルにあった岩波少年文庫版を聴いてみた。 1960年代、ロンドンからノーフォーク州の港町に転地療養で送られてきた、誰にも打ち解けない少女アンナの物語。アンナは両親を乳児期に事故で亡くし、その後面倒を見てくれた祖母も他界したため養子として引き取られた孤児。古典的な名作児童文学の主人公は決まって孤独な子供たちだ。 この数年のうちに岩波少年文庫で読んだ児童文学は時間を行き来する一種の時間SF的な構造をしたものが多く、アンナもマーニーと過ごした時間のみは1910年代の世界に紛れ込んだとも言えるけれど、あまり時間SFという見方はされないらしい。 アンナが即席で花売り娘に仕立てられるパーティーには軍人の姿もあって、マーニーがいた時代は一次大戦の最中だったらしい。親に半ば見放され、ばあやに虐待されていたマーニーに希望をもたらしたのはアンナで、アンナが初めて秘密を共有できた存在がマーニーだった。 二人が摘み、花売り娘が抱えたシーラベンダーはイソマツ属の植物で、ラベンダーよりもスターチスの方が近いのだろうか。 オーディブル2.0倍速。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved