
しをに
@remnkkswn60306
2025年3月17日

この世の喜びよ
井戸川射子
読み始めた
まだ読んでる
Readsの大河で「二人称小説」という言葉が流れていったので、手に取った。表題作読了。詩と小説の境目ってあるのかな。なんか口調がうつってるな。とめどない言葉とぽんぽんスキップしては前後が交錯する時間の緩急が、人生……というより最早走馬灯……え、死、死なない……?死なないよね?これ語ってるの天界のお迎えとかじゃないよね?瞬間瞬間の触感の鮮やかさ繊細さが生身と思えないんだけど大丈夫……???と猛烈に心配になりながら読んだ。ので、最後の最後で余計にだばーーっと泣いた。
こんな感度で世界が見えていたらとてもやっていけないと思うけど、同時に全体がずっと鈍く膜を張ってるようにも見えるのは、やっぱり少し離れた誰かが語っているからなのか。主語と時系列をしょっちゅう見失いながら、ひとまず流れに身を任せる心持ちでそのまま読んだのは正解だったと思う。


