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しをに
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@remnkkswn60306
傍らにずっと本の川が流れてるみたいで楽しい。読みかけの感情をよく書き残します。あんまりな長文はブログへ。
  • 2026年4月9日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    読了までに感じていた不安について、さらにしつこく言語化を試みる。 思うにまず、タイトルに不条理劇の気配を感じていたので、凪いでいるように見える彼女が最後に突然の残虐を担わされる可能性、ギョッとするような劇のオチとして冒頭のスコップに戻ってきてしまうんじゃ無いかという不安がずっとあった。初めて読む作者で加減も分からなかったし。 で、思ったのは、「加害と自傷だけはいけない。彼女を放っておいでやってくれ、と言えなくなる」だな。 あんなにも生き生きと、呼吸し駆け巡ることのできる場所を、自分自身で見つけたって凄いことだと思って。それを物語の側が奪わないでくれよ。放っておけない理由を与えないでくれ。 白羽という人物と交錯したことで、彼女にも彼にも何が起きるんだろうという興味が湧いたのと同時に、こいつ彼女からコンビニを奪いやがった!!!レールを引くんじゃ無い!!!という焦りが一気に加速し、うわー頼む何も変わらんでいいいから生きてくれ2人とも!!! →からの拍手喝采。ほらねー彼女にはそんな陳腐なオチは必要なかった良かった。白羽氏も無事で何より。あんたも自分のコンビニが見つかればいいな! たぶんこうです。 ちょっとスッキリした。 放っておいてくれとか、放っておけなくなるとか、コンビニを見つけろとか、外側からものを言う私はなんなんだという傲慢への懐疑は残りますけれども……。まぁ存在するものはある程度見つめるしかない。 ひとまず飲みくだせました。次の本読もう。
  • 2026年4月9日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    もはや不安すぎて逆に一気に読んだ。 良かったーーー!え、良かったか!?良かったのでは!?とりあえず人死にがなくて良かった。スコップも出てこなくて良かった。喝采を上げたいほどの謎の安堵です。 どこでどんなふうに呼吸するかくらい選べていいだろう、と思うし、どんな感性を持って生まれようともほったらかしてもらえる権利があるのでは、とも思う他方で、しかしそれでもスコップで他人をぶん殴ってはまずい、それはいけない、そうならないでほしい、というこの感情はどこから来るのかを見つめることの方にエネルギーを割いた気がする。 自分にとって得体の知れない感性は得体の知れない暴力を生むのでは、みたいな理不尽な不安ではないかこれは?という居心地の悪さを覚えたり、いや単に具体的に序盤にスコップの描写があったからでは、と思ったり。 そも、社会が機能するには倫理的な(?)ラインについて何らかの合意形成が必要であるとしても、大多数に合意できない人間を粗末に扱ってはならない訳で……というのも自体も一つの規範の型に過ぎない訳で、結局は手元でいわゆるムラのルール的なものの亜種をこねくり回してるだけなのでは?何の話???みたいなところをぐるぐるぐるぐる。 「彼女が息のしやすい場所で好きに勝手に生きられますように。ただし他者を加害しない限り」 みたいなものを自分の中に感じて、ぐえーとなってます。普通である、大多数の側にいるって、それ自体が暴力的なのどうしようもないよなぁ。いやでもやっぱり人死にがなくて良かった……ループ……。何を喋っても自分の傲慢に行き着くのどうしたらいいんだ。 どんな話だったか、以上に、それこそコンビニという水槽に浸ってキラキラ息をする彼女のように、この物語にピタッとハマって一体化したような文章こそが1番の凄みだった気がする。解説読んだら、昨日言ってたのと同じ文章に触れられてて、やっぱそうでしょーー!?と得意げになったりした。 コンビニ人間、ってタイトルは少し意地悪だなと思いました。人間じゃなくてコンビニ店員だって言ってるのに、それでも人間であり且つ人間として異様であると言われてるようで。被害妄想かも知れないし、だとしてもそれは私の被害ではない。 ぽつぽつ書いてたら長くなった。ブログに置いてくれば良かったな。 よく考えたら私はコンビニでバイトしたことないんですよ。飲食店はあるんだけど。これ読んで、コンビニって小宇宙みたいで面白そうだな、と感じたこと自体が物凄いことだと思う。 ※追記 いやーやっぱ違うなー彼女自身に暴力性はまったくないもんな。まず因果関係というものが何も残らなくて、例えば白羽のせいでコンビニを失った、みたいなのが何もなく、ただただコンビニを失って困っている、という今があるだけ。だから私は、彼女がスコップを振り上げることを恐れたというより、それが合理的であると感じさせてしまう場が、瞬間が、神さまの意地悪のように訪れることが怖かった……ような気がします。まだ考えよう。
  • 2026年4月9日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    最近(?)流行りの(?)偽装結婚ものみたいな展開の気配にびっくりしてる。どうなんのこれ。 私が怖い怖いと言ってるのは、たぶん、再びスコップが登場しやしないかということへの不安なんだけど、それは彼女の人間観察の成果を甘く見てるのでは、とか、そも暴力だけはダメだという規範(私自身は規範であってほしい)は本当に誰しもに当然なことか、みたいなことを考えつつ、いいから早く先を読まんかいと言われても仕方がないほどの亀の歩みです。 なんだろうなーこの不安は、もはや自分の中のこの感情の方が気になるな。
  • 2026年4月8日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    「ぼそりと白羽さんが言った。」でページ捲って、その台詞に対する「そうなんですよ、」が間髪入れずに入るの、ギョッとするのでとても良い。 私は今、この場の破綻を望んでおらず、別に小説だからって何かの事件や変化が起きなくてもいいんじゃないかなーーー(※まだ何も起きてない)このまま続く人生があっても別にいいんじゃないかなーーーと訳のわからない未来への愚痴をこぼしています。
  • 2026年4月7日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    まだ序盤。引き続き文章がカチッとしていて美しい。読んでるこちらのこの不安は、何に対する不安だろうな。破綻の予感だろうか。破綻してほしくない、と思いながら読んでるのかも。
  • 2026年4月5日
    ドッグスレッド 6
    今日、1-6巻までを猛スピードで一気読みしたので、いずれもう2巡はゆっくり読みたい。 金カムの転生パラレルストーリーを読んでるような錯覚を脳みそが起こす上に、アイスホッケーの知識がなさ過ぎてキャラもプレーも頭の中でこんがらがってる。 こんがらがったままで、ゲラゲラ笑いながら一気に疾走できるから凄い。 それでも、笑ってられない部分も同時に存在する訳で。 地震のとこ、さらりと描いてあるように感じたけど、警報の中で自宅に戻る描写はやっぱり怖いよ。家庭の事情とか、災害とか、戦火とか、あらゆる形でスポーツの公平性なんて簡単に崩れ落ちる訳で、その中で競う意味みたいなものを、スポーツ関連のフィクションを読むたびに考えてしまう。 ロウくんは鯉登くんの生まれ変わりなので(幻覚)、ノンストップで(概ね)清く正しく(ずっと)喧しく騒がしく全てに対してちっとも怯まないのに根がまっすぐ素直で凄い。続きも楽しみです。でもたぶん2回読み返すのが先。
  • 2026年4月3日
    宇宙兄弟(6)
    いつか読もうと思っていたのを、このタイミングで手にとったのは完全に偶然なんですけど、6巻まで読んだ辺りでアルテミス2が宇宙へ飛び立ったニュースに気付いたのでした。 私自身は、長年の夢を叶えずに終わるとか手放して別の道を選ぶとか、そういうことを人生の傷や引け目に感じる必要はないんじゃないのかという気持ちが強いので、動機の部分そのものへの共感は薄いのだけれど。ムッタというキャラクターのバランスがただ面白いので、この人このあとどこまでどうなるんだろうなーという関心が今のところ一番強い。繊細で内省的なお調子者。それでも何かを持ってる人として描かれるのか。どこかで日々人の方のターンもやってくるんだろうな。 次は7巻から。忘れないうちに続き読みたい。
  • 2026年4月2日
    コンビニ人間
    コンビニ人間
    すごい。まだ最初の方しか読んでないのにすごく不安になる。文章も機械的で美しい。今週はこの本を持ち歩きます。
  • 2026年4月1日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    だいぶ前に買ったハードカバー本を、ハードカバーゆえに持ち歩くことを躊躇してずーーっと積んでいた結果、映画の公開とこぼれ落ちてくる情報の気配に追い立てられて、結局は通退勤時ににえっちらおっちら開いては読み切ることになった先日。 それなら最初から持ち歩いてりゃ良かったんだけど、追い詰められないとそれができないのが人の人たる所以なんですよねー。 と、言う訳で。 いやーーーー間に合って良かった!先月別の映画を見に行った時に、冒頭の音だけで「あっこれはアレじゃない!?」と予感がして、目を瞑って耳を指先でぐりぐり塞いで凌ぎ切った甲斐があった。と、分かるのは読了後にすぐトレーラーを確認してやっぱりアレだったと確信したから。あぶなかったーーー。 先に最後の感想を述べると、そっちに行ったかぁ!思い切ったなぁ!というのが一番大きかったです。 ストラットの糾弾に何ひとつ納得がいかなかったので、その点でも腑に落ちた。というか、今思えばラストから逆算してこそのアレだったのかもしれない。なんにせよ、あの状況で無理矢理に弱さを引き摺り出された人間に対する追い討ちを、読者である私自身が許せなかった以上、当のグレースが有耶無耶にそれを受け入れるような結末になったら私の方がギーーーーってなっただろうし、だからと言ってザマァな展開が見たかった訳でもなく、その間の落とし所としては完璧だったと思う。 こういう局面で、少数と自分を殺してでも全体を救うと決め切ってる立場の人間は存在し得るし、その上でも、んなこと言われる筋合いねぇーーー!となる心情も並立する。 あの時あの瞬間のグレースにとって、あの世界は命を賭けるだけの踏ん切りがつくものではなかったし、この時この瞬間のグレースにとってはロッキーの存在とその大切な故郷とがそうだったと、ほんとにそれだけのこと。子どもたちとロッキーとを比較するような話でもないし、いずれも、瞬間ごとの結果でしかない。 さらに言えば、地球に背を向けたことすら、言いようによっては逃げだったかもしれないし、この先待ち受ける孤独な苦痛よりも誰かのための綺麗な終わりに惹かれたと言ってみせることもできる。なんとでも言える。彼が同乗を拒否した時と同じように。 今これを書いてて気づいたけど、私は、ストラットが、彼にとっての子どもたちの価値を、意味を、勝手に測って意味付けて突きつけたことに憤っているのだと思う。それがグレースにとってどの程度の真実だったとしても。 どうあれ彼は本来想定された最高の形でミッションをやり切った。結果に過ぎないとして、さらなる最善が存在していたとして、最高で最低限の脅迫に近い義務を果たした上で何を大事にするかなんて、これ以上ないくらい個人の自由だ。 とはいえ、やっぱり、結末としては思い切ったなぁとは思うのでした。いや単に、辿り着いたとこからが滅茶苦茶しんどいだろうなーと思って。体と不自由が。だけどそれも、じゃあ自由ってなんだって話でもある。 もっと言えば、ストラットとの最後が本当に記憶にある限りだったのかも分からない訳だけど、これ以上、グレースが自分を信じられなくなるような要素はこのまま増えないで欲しいと正直思う。記憶を故意にいじってはいけないよ、と当たり前のことを思う。それは人格そのものでもあり、自分が自分であることを信じる足場になるものだ。私が個人的に記憶欠損ものを癖として好んでいるのは別の問題。です。ですよ。 そして何より、清算も和解も、何も必要ではなくて、互いにもう会わない、先も知らない、で済む関係もあると思う。 ここまでは結末についての話。 もっと細々とした話はブログに書きます。長過ぎた。
  • 2026年3月15日
    チ。-地球の運動についてー(8)
    先月一気読みした遡り記録。 何の因果が何を生かしたかは、ある意味で後から辿る物語でしかなく、一つ一つの切り取られた場所にはただ一つ一つの光景があるだけなんだと思う。繋がったと知るのは我々に与えられた物語の上だけで、繋がることなく潰えたものが屍のように足元に広がっている。だからこそ、それでも、と見開かれた瞳の内の内の物語のようだった。 憎まずに、恨まずに、呪わずにいられるものだろうかと思うのと同時に、それでも人は広い空を見上げることを夢見るのだという夢を見たいよなぁと思ったのでした。少なくとも、私は見たい。 感想が長くなったので全体はブログ(プロフにURL)に置いてきました。
  • 2026年3月15日
    マロニエ王国の七人の騎士(10)
    先月の遡り記録。10巻まで一気に読了。初岩本ナオ作品。 序盤はじわじわと端に滲んで浸っていくような不穏に身構えながら読んでいたけど、これは柔らかな祈りが届く御伽話でもあるんだなと気づいて途中で肩の力を抜いた。 ただそれは、届かないかもしれない、離れて消えてしまうかもしれない、という不安自体が打ち消されたということではなくて、空っぽに対する不安や恐れが切実なものとしてそこに存在することを肯定した上でのこと、というか。 逃れ得ない足元そのものとしての空虚があるから、瞬間瞬間でほっと息を吐いて誰かの手をとる点の記憶が熱を宿すんだという、そういうバランスに見えてかなり好き。 不穏のバラ撒き方と、こちらをそのままストレスに晒し続けない巻き取り方のバランスが上手いなぁ。10巻で4人目の途中と考えると、順当に折り返しくらいなのか。続きも他の作品も読みたい。 私が好きだと言う作品は全部そうなんだけど、間の取り方が独特で好き。自分だけの、他者には手を入れられないような間合いを持ってる作品が好き。そしてやっぱり、説明が足りないくらいの作品が好きだ。
  • 2026年1月20日
    幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))
    幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))
    知人から「小学生の時に読んでうわーーってなった作家」としておすすめされた本。 ミステリっぽいのに文章が情緒的でなるほどなー好きそうだなーと思ってたら、終盤一気にTVの2時間サスペンスドラマ(*)のラストみたいになってだだだだだーーーっと終わったので度肝抜かれた。 (*)…最近見ないので10年前くらいのイメージ 怪しげな文章から、認知トリックみたいなの想像してたんだけど……!?と先の紹介者に伝えたら、なるほどなー君は先に新本格を通ってる人だからそういう感想になるよなーとしきりに面白がられました。それは確かにそう。京極夏彦を読んでるテンションでいたら着地点見誤ってびっくりした、というのが一番近い。 文体が怪しげで美しく、そこは私も好きだった。特に、バーテン視点で追跡されるあたり、異様で好き。 しかし幻の女本人が本当に何の関係もない存在で終わるとは思わなかった。逆にありなんだそれ。 バージェスがもたもたしてる間に人が死にまくっとるやないかい、とちょっと思いました。アガサ・クリスティよりも前かぁ。その時代に読んだら全然違う景色だったんだろうな。 記録漏れのため遡って登録。だいぶ前に読み始めて一度途切れて、2026.1.10には再読を始めてたはず。1.20読了。
  • 2025年12月17日
    甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション
    天膳おまえ……。 忙しかったので毎日数ページずつ進んで、突然の読了。数ページでの出来事の高濃度をずっと保ったまま最後まで行った。天膳お前。きっとこれは全員死ぬに違いない、と腹を括ってからは気楽に読みました。いやー儚かった。一人ずついくらでも掘り下げられそうなところを、全てかなぐり捨てて今だけ、前だけ、どんどん駆け抜ける。よく考えたら回想がないんだこの話。いやーーー面白かった。
  • 2025年12月16日
    SLAM DUNK 新装再編版 20
    2025.12に初めて一気読みした時の記録追加。 一部を除いてキャラの背景を全然説明しないのがめちゃくちゃ面白かった。何でこの子はこうなのか、にあんまり説明がない。こういうメンツが集まったらこうなった、ってだけ。そういうのすんごい好き。 長くなったので細かいメモはブログ(プロフにURL)に残しました。
  • 2025年12月2日
    甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション
    忍者とは!?忍術とは!?という疑問も彼方に置き去り毎日数ページずつ読んでる訳ですが、死ぬわ死ぬわ。まったく躊躇いなく余計な焦らしもなく1ページ目からの疾走がまるで止まずに、なんの過不足もない。化け物じゃん……と思いながらあと半分くらい。
  • 2025年11月18日
    甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション
    1ページめくったら突然誰か死んでそう、ってレベルの緊張感が延々と途切れてくれないので、めちゃくちゃ読みやすいのに全然前に進まない。
  • 2025年11月13日
    甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション
    前からずっと勧められていた山田風太郎をやっと手に取って、冒頭わずかの時点で、す、すっごいなこれ……!?ってなってるところ。こんなにも削ぎ落として無駄なく見せるべきだけを言葉で並べることができるものなの。予備動作なくいきなり最高速度で爆走し始めたものを呆然と眺めています。
  • 2025年11月12日
    走ることについて語るときに僕の語ること
    ストレスの少ない文章で、その分、きっと細部は長く覚えておけないだろうなと思った。 自己に向かって完結していくストイックな精神の傍らで、それを見聞きしているだけのはずの他人が耳を塞ぎたくなる現象ってあると思うんですけど、あくまで内に内に向いたものであるという線引きは丁寧に、置き石のようになされていると感じたし、だからこそこちらも他人事ような気持ちで遠くから眺めることになるんだろうとも思う。 自転車も海も怖いし、走ると膝を壊す気しかしないので、ウォーキングと筋トレくらいするかなと思いました。
  • 2025年11月8日
    正反対な君と僕 8
    前に1-3巻まで読んでいて(記録漏れ)、今回4-8缶一気読み。読了から3日くらい、要所を読み返しては泣き読み返しては泣きしてた。 どの子も、丁寧に丁寧な感情を言葉にし、行動し、より良い関係を探る努力をしていて、その誠実に泣けて泣けて堪らなかった。 そしてこんなにも言葉を尽くしているのに、心のど真ん中にある微細な熱や震えの核心のところは、言葉にならない間合いで見せる、この、この……漫画という手法の一つの結晶のようだ。 特に平。平だよ。 自分の中の劣等感や卑屈な感情を見つめすぎるあまり、結果として表に出てくる言葉や行為が他者への誠実という形にしか見えないのが物凄い。本人はそんなつもりないし、そんなふうに自覚した途端にまた苦しむんだろうとも思うけど、それも含めて凄い。 鈴木ちゃんと谷くんの関係はある意味でスタートした時からほぼ完成していて、ほぼ完成しているものを尚も大事に大事に扱っていく様こそがこの物語の表側だったと思うんだけど、だからこそ読者に見せる場面ってどこかで早々に尽きると思うんですよ。そこに混じる2つの別の物語、進行を続ける関係性。それぞれの正反対。 中でもやっぱり、タイラズマは鈴木谷組に対する裏主人公だったと思うし、彼らのある一点の結末を見せたあとの、最後の最後で私と君をひっくり返した僕と君の第一話で締める構成があまりにも好きでした。 3年生、あっという間で寂しかったなー。それこそが、敢えて我々にも容赦なく与えられたスピード感だという気もした。楽しかったよな。寂しいよな。それを抱えて、また、という言葉をお守りに、その時その時を繰り返し大事にしていくこと。 1週間置いてまた読み返してもまた泣くと思う。どうか幸あれ。ひとまずここまで。
  • 2025年11月7日
    走ることについて語るときに僕の語ること
    「シャッターの音が大きすぎる。羊の数が多すぎる」のとこでずっと笑ってる。
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