
しをに
@remnkkswn60306
傍らにずっと本の川が流れてるみたいで楽しい。世界、知らないことばかり。
- 2025年8月19日儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)米澤穂信読み終わった読了。3本目まで読んだ時点で、全て妙に空気感が似てる話だな…と思うと同時に、最後に並ぶ表題作がである「祝宴」が何を示しているのかほんのり予感が生まれ、それにより、すべて違う話であるはずなのに横に連なる同じ空気、同じ地面に立つ物語である必要性の説得力が増し、結果として辿り着いた祝宴の末路のなんとまぁ、いっそ美しいこと。 相性の問題でもあるのかもしれないけど、一文一文の、かっこつきの私に向けた感情誘導の無駄のなさ。本当に無駄がない。雑音がない。この触感の正体を知りたいので、次は音読で読み通してみるのも良いかもしれない。このテーマゆえにこの空気この味だったというなら、他の作品も読み比べてみた方がいいのかも。面白いとか上手いとかとは別の軸で、私自身との需要供給がびたっとハマってぎょっとするような体験でした。 ごちゃごちゃ書いたけど、要するにものすごく良かったということです……いやー良かった……。
- 2025年8月18日儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)米澤穂信まだ読んでる3本目。妙な中継地点を噛ませた上で、あまりにもまんまと引っかかってしまったので、以下ネタバレ込みのメモ。 私は犯罪等をやらかした人物視点で、隠し通せるはず…からの露見と糾弾、というタイプのハラハラドキドキを提供されるのが大の苦手なので、やだ~~~~~これ苦手なパターンのやつじゃーん!!で2回ほど手が止まりつつ何とか進む ↓ え、殺し屋!?この人殺し屋なの!?覚悟決まってる人じゃん!ならいっか!(?) ↓ 殺してないじゃん!!!!!?????(おしまい) 1人で勝手に大騒ぎして1人で勝手に派手なパーフェクト着地してた。え、まだ何か私勘違いしてない?騙されてない?大丈夫?
- 2025年8月15日儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)米澤穂信読み始めた人に勧められるたびに「儚い羊たちの沈黙」で覚えてしまい、たびたび正解を見失っていた本をやっと手に取りました。沈黙の方は儚くない。今度こそちゃんと覚えられるはず。 で、2本目まで読了。最近ずっと、かなり読みやすい文章を立て続けに読んできたつもりだけど、これはまた別格だった。読みやすいというか、なんだこれは。視点と作品の空気感によるところも大きそうなんだけど、やわらかく、かつ、余分がない。過不足がない。不要なとこがない。なんだこの感じは。文章の触感も含めての構成美。特に1本目、ラストへの真っ直ぐな収束に軋み音ない。機械的なのに滑らか。 続き読みます。
- 2025年8月13日向日葵の咲かない夏道尾秀介読み終わった以下、真相が明るみになった時点での感想が「やったぁあああああああああ!」になるまでの経緯。ネタバレ注意。 前提:最序盤から「流石にこれは3歳児ではないでしょ!?」で盛大に躓く。 そこから:漠然とミステリーなのかなと思いながらなんの情報も持たずにスタート→あれ、これもしやホラー?→蜘蛛がシャベッタァァァァ!???→むしろファンタジー!?→少年少女探偵団始まったが……?→何もかもいびつで噓っぽくて気持ち悪いので一刻も早く全てが幻覚だという確証をくれ早く早く早く!→何もかもちゃんと幻覚だった良かったーーーーー!!!ブラボ―――!!!→という盛大な安堵とガッツポーズのままでゴール 冒頭からずっと色んな違和感を蒔いて蒔いて疑念も不安もお供にしたまま読むように道を敷かれた本だと思うので、そのとおりに読んで全然良かったと思うんだけど、3歳……人生2周目とかじゃなきゃ納得しがたい幼児の表象……こんな3歳児いる!?と冒頭から延々実況する私を本の貸し主はどんな気持ちで見ていたのでしょうか。 だからさ、あの子は「3歳の妹」という存在を見たことすら無かったんだよ。記憶ですらない。想像するしかなかった、話し相手になってくれて、味方になってくれて、ちょっとだけ面倒な可愛い妹。 違和感のチューニングとしては、せめて5.6歳設定にして欲しかったけど、そうなるとミチオの当時の年齢も2.3年ずれることになるのか。難しいな。何目線の検討。 ※投稿後の追記8/14:5.6歳設定にすると、幼稚園や保育園に行かせずに家に置いてることの理由づけも必要になるのかー。いやでも、3歳児こそ1人で家に置いてるはずがないのでは……?(ループ) 作中で言う変態教師の描かれ方とか、思うところはいくつかあったけど、これも全てミチオのレンズから見た存在であり、ただの舞台装置だからなぁ。20年前の本かぁ。 さらに自分の好みの話だけすると、最後の火事とか白昼夢みたいなエピローグは無い方が良かった気がする。冒頭との繋ぎ方はどちらが地獄だっただろう。泰造が本当に生まれ変わったかのように喋り振る舞って見えたのが余計に凄みで、あそこが一番好きだった。結局ずっと誰もいなかった。ずっと1人の地獄だった。ネタを明かされて、理屈で理解する以上に、あの切り替わりの瞬間が最も温度をなくしてたと思う。 ちなみに私は自分にドッキリ仕掛ける人間がいたら一生許さんと思ってる人間なのでーーー。ミチオの罪がどうとか、母親の憎しみへの理解ではなく、ドッキリというリスク管理の観点では最悪の文化が廃れますようにという恨みを込めた願掛けです。
- 2025年8月12日向日葵の咲かない夏道尾秀介読み始めた待った待ったこれ何ジャンルの本?私は今どこに向かってる??って思いながら100ページ通過。 人に貸されたそのまま、あらすじすら読まず前情報ほぼゼロで読み始めたので一寸先がまったくわからない。冒頭でなんとなく想定したのと違う感じになってきた。読み方としては正しい気もするので、もうしばらくこのまま進みます。
- 2025年8月11日鍵のない夢を見る辻村深月読み終わった読み始めた鍵のない夢のお話群に対して、起きろーーーー!!!ってなるタイプの人間には向いてなかったかもしれないと思いつつ、向いてない人間にもサクサクするするストレスなく読ませる文章の力がすごい。安定。丸め方のバランス。朝読み始めて昼過ぎに読み終えてしまった。 鍵がないから起きられないのか。鍵がないから、実はいつでも誰でも開けられるのか。壁一枚向こうにまるで違う世界があるとして、外側から思うほどに、内側からの突破は簡単ではない。そもそも内側の人間は突破したいのか。 どれも後味の良い話ではないと思う反面、極度に露悪的だとも胃の腑にざらつきが残るとも思わない塩梅。まぁ後者は人によりけりだとは思う。 最後の話なんかは、今読むのと10年以上前に読むのとは印象が違うのではないか、という気がした。SNSでじゃんじゃか流れていく育児エッセイのタイプも違ってたんじゃないかな。どうかな。覚えてないな、2012年のTLなんて……。 専門家に相談してケア受けた方がいいよ……と外側から一言でまとめてしまえるのもまた、なんか違うんだろう、という気もしました。
- 2025年8月8日
- 2025年8月5日【推しの子】 16赤坂アカ×横槍メンゴ感想最近の推しの子一気読みは借りた本でのことだったけど、一日半経ってもまだ延々アクアのこと考えてどうしようもないので、もう自分で買い揃えようと思いました。こういう残り方するのは、アクアという人格が読み手である私の中にしっかり存在感を持ってしまったからで、それ自体がもう圧倒的に作品の力だと思う。 今パッと巻数出てこないけど、GPSのくだりで、あかねがアクアにそれはやっちゃいけないことだと言うの、好きだったなぁ。自分はあれを持っていながら、そう言い放てる傲慢と誠実のバランス。そういう端々が好きだった。
- 2025年8月3日【推しの子】 16赤坂アカ×横槍メンゴ読み終わった9-16巻最後まで一気読み ああ~~~~~~~~ あああああああ~~~~~~~~~ 以下、行間がっつり空けて下に続く。 とにかくトントントントン、変に引っ張りも焦らしもせずに、出し惜しみなく、どんどん進んでいくなと思った。残り巻数を見ながら、踏むべき展開を順に踏んで最後まで向かっているなという感想だったのだけど。 こう来たか~~~~~私は有り派です。全然あり。ある程度ざっくりしてるのは当初から一貫していて、そのペースを崩さずに最後まで要素を着地させきったなぁ、という。誰も当て馬にせず、使い捨てず、ある意味ではアクアがアクア自身を使い捨てることによって物語を終わらせたというか。 そして、やりきった!なるほどね!という気持ちと、報われてほしかったなぁ~~~という遣る瀬なさは両立するのだ。 アクアの最期、一拍置いたあとで、敢えて苦しみのあのくだりを描くところ、トライガンの彼の無音の咆哮を思い出した。死って、実のところどうあっても中途半端だ。やり切ったなんて思えない。未練も後悔もある。押し寄せた苦しみを最後にもう一度、諦めに、受容に置き換えて、やっと人は穏やかに目を閉じる。 アクアとしての人生は何だったのかと思うけど、思うけど、選ぶのはアクア自身なので、仕方がない。どうしようもない。もっと他にやり方あったはずだと、あかねも、読者も、誰も彼も思うだろうけど、それでも仕方がない。この形でしか完全には守れないと、傷を負わせたとしても彼ら彼女らは大丈夫だと、アクア自身が腹を決めてしまったんだから、どうしようもない。二度目の人生を、自分自身のものと思うのではなく、そちらを選んだんだから仕方がない。うええ~しんど~。次の生まれ変わりの目すら残してくれてないのがまた、しんど~。葬儀のかなのくだりでアホほど泣いてしまった。あかねも、かなも、ルビーも、誰が何を獲得したでもなく、みんな置いてかれて、みんな生き残った。吾郎やアイと同じく、アクアも死者に、過去になってしまった。どうしようもねぇわ~。悲しい~。でも物語としては有り~~~。 ちょっとこれは、一旦忘れて少し間を置いてから読み返したい。いやもうシンプルに、アクアがいなくなって悲しいので。そういう物語自体は嫌いじゃないので。ぐえ~。
- 2025年7月28日SPY×FAMILY 15遠藤達哉読み終わったずっと前に1-3巻を読んで止まっていたので、4-15巻を一気読み。この漫画はアーニャというキャラクターを生み出した時点で既に一つ成し遂げてる気がするな……と思いながら声出して次から次に笑ってた。他者の心の声が聞こえてしまう孤独なはずの幼な子が、あそこまで図太く幼くパワフルでいられるのは異常事態だよ。でもなんかもうこれはこれ、みたいな、存在感に謎の説得力がある。そもそもコメディのテンポが好みに合ってるのも大きい。なんもかんも可笑しい。可笑がってていいのかこれは、と不安に思う程。 東西冷戦というベースとスパイとトンデモ設定ほのぼのコメディとバトルアクションとを混ぜ合わせてる時点で、どうすんのかなーこれと色々と……とは当初から思っていたのだけど、戦争をこういうふうに描くのか……とさらに思うところも増えつつ、いやーーーこれほんとにどうすんだろうな。どこに向かうんだ。 ただ、漫画としてはとにかくずっと面白いし、漫画の読ませ方がべらぼうに上手い。すごいなー!?と思ってるうちに最新のとこまで辿り着いてた。ともあれ引き続き追っていこうと思います。
- 2025年7月28日文鳥・夢十夜・永日小品夏目漱石読み終わった漱石の名だたる有名作をちゃんと読む前にここから入って良かったのか何なのかと思いつつ。以下、夢十夜以外のメモ。 「文鳥」 最後まで読んだ感想が「おい、こら」だったことをこの本の持ち主(借り物)に伝えたところ、大層面白がられたのでそれはそれで良かったです。その持ち主の感想は「文鳥の描写が可憐」で、落差がやばい。いや、文鳥の気配がそこにある空間の、かえって静かで時間がゆっくり流れていくような描写は美しかったと思う。その分余計に最後に、おいこらってなっただけで。 「京に着ける夕」 特に何かを意図した訳ではなかったけど、逆に読んで良かった。寒い今日の冬の風景に横切っていく喪失の隙間。「死んだものは笑いたくても、顫(ふる)えているものは笑われたくても、相談にはならん」さらっとこんな一文が横切っていく。 「車に寒く、湯に寒く、はては蒲団にまで寒かったのは心得ぬ。京都では袖のある夜着はつくらぬもののよしを主人から承って、京都はよくよく人を寒がらせる所だと思う」ここ好きだった。 「永日小品」 詰め合わせ。ところどころ、オチの付け方が現代的?というか、明確にオチをつけようとする文書が不思議だなと感想を述べたら、持ち主に「漱石の文章は根底に落語っぽさもある」と言われて、なんとなく言いたいことは分かる気がした。私は落語に詳しくないのでその辺りの印象はぼんやり。視点主人公はところどころで、そこはかとなく他者に対して無礼では、と思いながら読んでた。「行列」が好き。 「金」の「飯を食っていても、生活難がいっしょに胃の腑まで押し寄せてきそうでならない。腹が張れば、腹が切羽詰まって、いかにも苦しい」って、なんか物凄い文章だなと思った。 「倫敦消息」 好き勝手に喋っていてめちゃくちゃ面白かった。加筆修正前の方が断固として好き。「我輩も少々驚き入り申しておるところだが」を書き直したその心を聞いてみたい。異国の地にて、不自由な立場に晒され、そこに見えているものの歪さを思ったりした。 「自転車日記」 悪態の勢いがすごい!!!悲壮感もヤケクソぶりも、一から百まで大袈裟ですごい!!!最後にこんな文章が飛び出してくると思わなかった。バランスを崩して落車するまでの間によくここまでの物言いを詰め込めるものだなと思いながらずっと笑ってた。実情が笑い事だったのかは不明。
- 2025年7月26日ゴーストハント(1)いなだ詩穂再読急に思い出して最初から最後(悪夢の棲む家)まで爆速再読してしまった。このチームが本当に好きだなぁ……ずっとずっと見ていたかった。そのくせ何度目でも、特に夜に読むとぞわっと怖い。なんで夜に読んじゃったのでしょう。なんでだろうねー……。 麻衣の恋がそんなとこに辿り着くなんて思いもしなかったって、これまた何度も新鮮に驚く。不思議な関係だったなぁ、彼らは。
- 2025年7月26日メダリスト(3)つるまいかだ読み終わった1-3巻まとめ読み 読ませる読ませる。目を離せないスピード感。司先生が子供たちのことをさん付けで呼ぶのが好きだ。 私はフィギュアスケートという競技の見方をいまだによく分かってない気がするな、と思った。 スポーツや競技漫画における「才能」の描き方は、この先、どこに行き着くのかなぁということを考える。才能がある、ない、どちらとも言えない、の境目はどこにあり、どのように変動し、形になったりならなかったり、一人一人の人生のどこに結実するのだろう。
- 2025年7月26日【推しの子】 8赤坂アカ×横槍メンゴ読み終わった1-8巻まで一気読み 転生ものが好きな私、とにかくアクアの人格のあり方が面白い。体と中身の乖離が激しく、その明確な根拠としてのアイが存在した時の方がガワに対する中身が明確に元の人格のままで、というより元の人格がそのまま場所を移して別のガワをかぶっている感じだった。のが、アイの喪失の先で、成長するにつれて元の自我が徐々に徐々に沈殿して、記憶や知識や感情は残っているはずなのに魂そのものが少しずつ置き去りになって、アクア自身が振り返る死者になり、亡霊となって、今のアクアの自我を追いかけてくる存在になっていくような、それがアクア自身の今が重なることで音もなく変わっていくような描写が、転生ものとして物凄く物凄く好み。そのトドメのようにして、8巻の最後に、彼は完全な死者として見いだされ、死者の側になる。彼が死者になり、アクアがアクアの在り方を考え直す傍らで、ルビーが別の何かになろうとしている。物凄く面白いです。人外の使者のような存在はあまり好みではないので、ここからどう展開していく気なのかという不安もあり期待もあり。ネタバレ全然踏んでないと思うので本当に続きを知らない。 それにしても、ここまで読んだ時点でアイドルという歌に改めて戦慄する。怖いくらいハマってる。「いつかきっと全部手に入れる」の手拍子が入るところから、ぐっと上り詰めて、同時に切羽詰まっていく感じが凄い。これだけは嘘じゃない、と言って辿り着いた愛の裏表で、産み落とした命は新しい命のガワをかぶったファンでもあって、もしかすると愛してるを受け取った側の方が自分の存在は彼女に対して噓なのではないかと思うのかもしれないのであって。じゃあ、親から子、子から親の愛ってなんだ、それは定義づけが必要なものなのか、アイが愛したものって何だった、彼らが追ってる影は何だった、みたいなこの…この…ぐるぐるした感じ…。この先の展開にハマるのかは分からないけど、ここなでの嚙み合わせは私にとってパーフェクトに近い。 近いうちに後半一気読みします。
- 2025年7月12日彼方のアストラ 5篠原健太再読急に思い出して一気読みしてしまった。7月、漫画を読みすぎ。以下、うっすらともネタバレしたくないので行間多めに開けます。 この漫画はとにかく、最後に彼らが彼らに戦略を持って一目も会わず、ばっさり切り捨てて自分の人生を胸張って獲得して、なんの後ろ髪も引かれてないような描写で終わったことが本当に好きだった。救いですらあった。実際には何もないでは済まないかもしれないけど、何か残るのが当たり前であってもほしくない。情など何にも残んなくてもいい。何に情をかけるかはそれぞれが選べばいい。 頭から読み返すと、色んなところであーーーーってなるから面白い。トンデモご都合設定と、ちっちゃいコマでのわちゃわちゃぐだぐだトークと、ガチ目に固めたストーリーラインのバランスの妙義。まんまと、ぴたっと、ハマったのだと思う。初めて読んだ時にどこかに長文感想書いた気がするんだけど、どこだっけ。掘り起こしたい。 特にカナタ周りの絶妙に締まらないぐだぐだトークは本当に篠原先生の作品でしか味わえないというか、ところどころで唯一無二のミラクルを起こしつつ、本物のぐだぐだも残しつつ、なんだこれと毎度思うほど何ものにも代え難い。 ところで、十種競技って好きなんですよねー。なんでこんな過酷な組み合わせで競技化しようと思ったんよ……という無茶苦茶さが好き。キング・オブ・アスリートなんてこれまた無茶苦茶な称号がつく訳だと思うし、SFファンタジーの主人公が十種競技のトップアスリートってこと自体にだいぶぐっときました。
- 2025年7月11日文鳥・夢十夜・永日小品夏目漱石読み始めたまだ読んでる夢十夜を初めてちゃんと読んで、「こんな夢を見た」が途中から消えてることを初めて知った。途中でというか、1.2.3.4飛んで5.からのフェードアウト。変則で9。まさか飽きた……?それとも何か意味が……?とか考えてるうちにあっという間に夢は終わる。まず、そんな夢を見てるのは誰なんだ。 第一夜で、なんだか宮沢賢治の童話読んでるみたい、という、何もかもこんがらがった感想を抱いた。一夜はずば抜けて美しい。 第十夜、全然関係ないのに君どうのインコを思い出す。コミカルであることが異様に怖いタイプの悪夢……豚……。 どの話であれ、下手な夢解きは野暮になりそう。
- 2025年6月22日青のフラッグ 8KAITO読み終わったドバドバ泣いてしまって感想を言語化できる気がしないので、とにかく読んだという記録だけ。クロス・マネジが大好きだったから、この作品の存在を知ってまとめて購入して、2巻くらいまで読んだ時点で、あっダメだこれ雑には読めないやつ、と思って止めてから幾星霜。なんでか急に読もうと思い立って、まんまとボコボコになった。 誰もが必死に言葉を紡いでる。誰もが必死に、自分を、相手を、見つけようとしている。誰もが必死に、自分のために祈り、誰かのために祈ろうとしている。どうしてどうしてどうして。どうかどうか、どうか。 違うままで、同じになれないままで、それでもどうかと願う、そのやり方すらバラバラで、噛み合わなくて、それでも、それでもさぁ。そんなふうに、大事にすることを諦めずにいたいと、私も思う。ほんとに思う。 6月下旬だった気がするけど、そこもあやふや。一応この辺かなってとこに日付入れておこう。ひとまずここまで。
- 2025年6月15日三角兄弟(下)トキワ・セイイチ買ったこれも、上下巻同時書籍化お祝い&予約購入記念。表紙の色味に情緒串刺し。良かったねー予約したよ、の連絡くれた友人たちありがとう。発売したらまた長々と書き込みに来ます!
- 2025年6月15日三角兄弟 (上) (ヒーローズコミックス ふらっと)トキワセイイチ,トキワ・セイイチ買ったweb媒体での完結、公開終了以来、書籍化の知らせをひたすら待ってた!!!嬉しい本当に嬉しい!紙の本で手に入る!という、書籍化決定お祝い&予約記念ポストです。描き下ろしでさらに感情を裂かれそうで怖い。楽しみ。 こういう家族の作り方、こういう情の寄せ合い方、こういう隣の並び方、そしてこういう終わらせ方、こういう命の続け方もあるんだよって、それを世にたくさんある物語の中の一つとして受け取れたことをずっと大事に持っておきたい。そういうお話でした。共にありたいとか、続いて欲しいとか、誰かの何かになりたいとか、手を取りたいとか、だから離したいとか、そういうことでずっとグルグルしたい人向け。 多宇みたいなキャラクター、どうしたら生まれてくるんだろう。
- 2025年5月18日
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