この世の喜びよ

30件の記録
- it_shine@it_shine2025年5月9日読み終わった面白かった。丁寧だなーと思った。女の人の機微は、小説でなくちゃわからない。小説でだってわかっていないのかもしれない。流れの中にひたすら安心して身を任せることができて、それはいい読書体験だった。
- ねこ@notoneko252025年5月5日リストから。 いいと思う、本当に、何でもいいと思う、とあなたは答える。自信を持ってそれが本当だと言いたいがために、結婚や出産をしてきた気さえあなたはする。痛みも出す水も、それはできるだけ少ない方がいいと思う。これもどうせ、上手に伝わってはいないのだろう。でも性的であることを極力忘れられるから、もう誰も、体のことや愛についてを、私に言ってこなくなるから便利で、とあなたは答えようと思ったが、こんな工夫は別にアドバイスにもならないと思い黙ったままだ。あなたならこのまま育てば、いろいろをやり過ごすことなくしっかりと立ち、自分をきちんと提示しながら話せるだろう、頼もしい。私とは違うのだろう。そういうのは、本当にどっちでもいいと思う、とあなたは重ねて言う。
- 朝稲 青沙@aosaaosayomuyomu2025年3月25日学び!執筆中は他人の小説を意味もなく開いては数行読んでまた閉じるみたいなことを繰り返してしまう。今はこの本を傍らに置いて自分の小説を書いている。
- しをに@remnkkswn603062025年3月20日読み終わった残り2編読了。『マイホーム』に関しては、そもそも私がマイホームというワードに対して漠然と不安を抱いてる人間であるせいで、一貫してうっすら怖かった。 『キャンプ』は何もかもあやふやで朧げなのが好きだけど、子どもだけで火を焚いてるのが怖すぎて気が散った。そういえば私はキャンプも怖いのでした。
- しをに@remnkkswn603062025年3月17日読み始めたまだ読んでるReadsの大河で「二人称小説」という言葉が流れていったので、手に取った。表題作読了。詩と小説の境目ってあるのかな。なんか口調がうつってるな。とめどない言葉とぽんぽんスキップしては前後が交錯する時間の緩急が、人生……というより最早走馬灯……え、死、死なない……?死なないよね?これ語ってるの天界のお迎えとかじゃないよね?瞬間瞬間の触感の鮮やかさ繊細さが生身と思えないんだけど大丈夫……???と猛烈に心配になりながら読んだ。ので、最後の最後で余計にだばーーっと泣いた。 こんな感度で世界が見えていたらとてもやっていけないと思うけど、同時に全体がずっと鈍く膜を張ってるようにも見えるのは、やっぱり少し離れた誰かが語っているからなのか。主語と時系列をしょっちゅう見失いながら、ひとまず流れに身を任せる心持ちでそのまま読んだのは正解だったと思う。
- みつ@m-tk2025年3月6日借りてきたかつて読んだ---少女は目を上げ、こちらを見ている。本当だ、喉が挟まるようだ、あなたは遠慮がちに近づく、少女に向かい歩いていく、思い出したことを言うつもりだ。声はきちんと出せるだろうか、この、歳を取れば低くなっていくばかりの声。ねえ、目を上げれば何か、人間以外のものが背景にあるようなところ、長めの用水路だっていいの。揺れる木のニ、三本でもあれば、大きな岩とか芝生でもいい。そういう場所でなら、弟たちの拙い歩行もいつまででも見ていられる。
- 阿久津隆@akttkc2025年2月14日読んでる残り2編はまたいつかと先週思っていたがまたいつかはすぐにやってきて2編目の「マイホーム」もいちいちいい。 テレビの方を見ればその前に、虫のように子ども二人が集まっている、番組ではコーヒーチェーン店の比較をしている、スタバの女神の顔は左右対称ではないらしい、何でも最初は私としよう、スタバもドトールも私と行こう、と二人の脚を両手でさすりながら彼女は言う。 p.103 いやーすごいと唸りながら読んでる。その少し先の「独り言のトーンで言えば、敬語を使わなくていいと思っているんだろう、と彼女は思った」もよかったというか、あるな〜、独り言のトーンで言えば敬語を使わなくていいと思っている節、あるな〜、と笑った。
- 阿久津隆@akttkc2025年2月14日読み終わった夕方にはんぞーがAnyDeskを通じて僕のパソコンを操作してDocker、Prisma、TablePlus、とかの環境を構築するあいだ、やることもないのでタイピング音と独り言を聞きながら3つめの「キャンプ」を読み、夜にNotionが落ちていたときもう少し読み、布団で読み終えた。
- 阿久津隆@akttkc2025年2月3日読み始めた買ってから2年間ちらちらと、いつ読むんだろう。と思っていたものを読む本迷子の流れの中でふと手に取った。 ひたすら魅力的。会話もものすごくよくて、そうだ『ここはとても速い川』もめちゃくちゃよかったんだった、と感触を思いだした。凄い。うれしい。