
イネイネ
@ah-ineine3
2026年4月15日
読み終わった
@ 図書館
母を交通事故で失い、自分を捨てた人気作家の死の足取りを追うこととなった婚外子である主人公が未完の原稿を仕上げ作家デビューした後のお話。
コンビ作家のプロット担当菊谷が持病の悪化により還らぬ人となったが、連載中のミステリ小説は未完のまま。作家である父の遺した「世界でいちばん透きとおった物語」を仕上げた時と同じように、ミステリ小説誌の編集部から彼の小説を仕上げてくれないかとの依頼がくる。その結末をうまく回収する為に執筆担当の宇津木へ取材したのち、菊谷の弔問に訪れることになるが…
菊谷の姪の娘は叔父の家に通い食事の世話などをしていたが、数ヶ月の海外留学で叔父の自宅を訪れることができなかった為、自分の責任だと反省する様子を見せる。彼女の母はそんな筈はない、と安心させようとするけれどー
優しい嘘というものは時に必要なものではあると思うけれども、嘘はいずれ何かのはずみで明るみに出てしまうこともある。果たして菊谷の姪の娘はこのまま一生真実に気づかずにいられるのだろうか?真実を知ってしまった時、やはり彼女は自分を責めずにはいられないのではないだろうか。亡くなった作家の未完の小説はスッキリとまとめられ完結したけれど、彼の死の裏側にある物語は何とも歯痒く後味の悪い結末だった。



