世界でいちばん透きとおった物語2

81件の記録
- 堺屋皆人@minahiton2025年7月7日読み終わった2025年ミステリ続編可能なの?と思って手に取った。 話題になった前作より好き。読んでよかった。 女性編集者と新人作家の〈僕〉が、二人組のベテラン作家の片方の急死により連載中に絶筆となってしまった作品の真相と周辺に浮かぶ謎を追うミステリ。 結末を書いた原稿やメモは残されていないか、誰かに続きのアイデアを話していないかなど、周辺を調べていくうち、二人の不仲説など色々な事情が浮上していく。 残された片方の作家が続きを書こうとしないのは何故なのか。 このまま作品は未完で終わってしまうのか……という引きが上手く、ページを捲らせる手を早める。 真相が隠された作中作の謎が今回の仕掛け。 前作のような仕掛けを期待する人には物足りないかも知れないが、前作も仕掛けは帯バレしていたので、今回もそこは個人的に重要な要素ではなかった。 私にとって大切なのは前作同様仕掛けた理由の方で、〈たった一人のために存在する物語〉という、シリーズに共通する大切な部分はちゃんと続編にも受け継がれていた。 真相を知る者以外の読者の目には映らない優しい物語。 文章が読みやすいのに美しく、読後感もよい。 前作を上手くボカシているので、なんらかの事情で2を先に読んでしまっても安心。
- ogawa@readsogawa_06102025年6月25日読み終わった前作が大変良かったので購入。気のせいかもしれないが主人公のワトソンっぷりと霧子さんのホームズっぽさが増した気が。優しさに溢れる結末で楽しめたが、前作の衝撃を期待しているとやや肩透かしかな
- もちこ@mochiko247242025年5月19日読み終わった作中作のミステリと、本編のミステリの両方が楽しめる、ダブルで面白い小説でした! 1作目とは趣向が違った仕掛け。 「特定の一人を守るために作られた小説」って、優しすぎて泣きたくなる。
- さてつ@namunamu03052025年4月4日読み終わった読みやすくミステリ初心者に勧めたい本だった。作中作も面白かった。タイトルに何か副題をつけた方がいいのでは?とは思った。どうしても前作のような仕掛けを期待してしまったので…
- 流花@luka11302025年3月29日読み終わったかなしい物語だなって印象です。 作中作が良すぎて普通に私も続きが気になってしまった。 多分前回の仕掛けが凄すぎて前回ぐらいの衝撃を期待してしまっている読者が多くその分落胆している読者がとても多いことでしょうけど、まあそこら辺の苦悩は作中でも主人公が吐露していますしね。 その点については評価を下げることはないです。 お話としてとても好きな内容でしたし、前回のことを気にせずに読めば違った意味での衝撃はありました。 かなしい気持ちにはなりましたけどね。
- 祥@kino_s52025年3月27日読み終わった(本書207頁)"僕自身を通して、梳いて、編み直して、海面に浮かび上がらせて広げ、昼は陽光をいっぱいに浴びせ、夜が訪れれば月光を含ませて織り込み、やがて風をはらんで飛び立つまで見届けることができる。" この一文の表現が好きです。
- SU@real_ding_012025年3月25日読み終わったミステリオタク感満載の作品 シリーズものですが前作を読んでいなくても読みやすい作品だと思います❕ 前回ほどの衝撃はありませんが、仕掛けや叙述について学びがありました
- ナミヤソウ@sou7382025年3月16日買った1冊目はこちら 「世界でいちばん透きとおった物語2」 恥ずかしながら続編が出ていることを知らず、本屋で見つけて購入しました。 1作目にとても感動したので読むのが楽しみです。
- むとーり@inemuri2025年3月12日読み終わったおそらく国内ミステリ詳しかったら読み終えた後に参考文献で、ああ、なるほどね……ってなるだろう小説。米澤穂信の『追想五断章』という先駆があるところに挑んだのすごいなぁ、というのが率直な気持ち。あと、ミステリオタクの語りは長い、わかる……。
- モエシャンドン@moex-moex2025年3月7日1作目の仕掛けが二度と使えないことは読者なら簡単に想像がつく中での、シリーズ2作目。とても静かに、真っ当にミステリー小説として書かれていて、前作から気配があったほのかな恋模様に輪郭がついたようで、少し甘酸っぱい。単品では物足りなさを感じるかもしれないので、続きとして読むのがおすすめです。
- 数奇@suuqi2025年2月12日読み終わったかつて読んだ2025年2月に読んだ本を改めて登録。びっくりする仕掛けのある前作からまさかの続編。今作は大きな仕掛けはなく正統派のミステリーだった。真相・結末については個人的にあまり納得できずうーん……となってしまったけれど、未完の作中作に残された謎を追う二重のミステリーになっていて、前作でも言及されていた『カササギ殺人事件』を思わせる凝った構成は読み応えがあって面白い。また、作者は本当にミステリーが好きなんだなと伝わってくる内容も好感が持てた。
- かえで 年200冊読む元理系@caede_book2025年2月2日買った読み終わった読書メモ読書日記小説一作目の衝撃を忘れられずに本屋へ。そこで本作のパラパラとめくると、『あれ?』となりました。(←分かる人には分かるちょっとのネタバレ)それでも、やっぱり気になって購入。 本作の主人公は一作目の中心のカレ。本作はミステリに分類されるのかな?やっぱり小説の中で小説の謎を追うのかと。 小説をあまり読まない私だからなのか、最後までトリックを暴けずでしたが、それでも大満足!あー、ネタバレしたい。笑