本屋lighthouse "ハムネット" 2026年4月15日

ハムネット
ハムネット
マギー・オファーレル,
小竹由美子
物語が私たちに手をさしのべることがあるのと同時に、どういうわけかはわからないけれども私たちが物語に手をさしのべる瞬間があるとも思っていて、その瞬間が映画のなかで訪れた。それを見た私は気づくと滂沱の涙を流しており、その光景を俯瞰する私もまたその場にあらわれ、おかしくなり、泣きながら笑っている客観的に見ればへんてこな人間がユナイテッドシネマ幕張のスクリーン5最後列J-01にいた。悲劇と喜劇は同じもの。見せかけと実体。スクリーンを見るとそこでも泣いてから笑っている人がいた。 いいものをみたな、どうやってReadsに書こうかな、とか思いながらトイレに行って、用を足しながら上記のことを考えていたらまた泣けてきて、やはりはたからみるとおしっこしながら泣いているへんてこな人間になってしまう。先日のtwililightで『ルックバック』のあらすじを話しながら泣いてた仲西さんと同じ機序だった。私たちは知らず知らずのうちに物語のほうに手をさしのべていて、その結果、物語もまた私たちに手をさしのべる、そういうことなのかもしれない。
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