
柴犬
@storyseller
2025年2月12日

ジャイロスコープ
伊坂幸太郎
また読んだ
長細い球体に足をつけたようなイラストがあり、小さな文字が締麗に記されている。
「一匹見かけたら十匹いる」「体長三メートル、重さ百キロ」「時速八十キロ~百キロで走る」と書かれている。どうやら、自分で考案した、想像上の生き物について解説しているかのようだった。子供が書いたにしては、字が美しい。乗車中に暇に任せて、架空の生物の設定を考えていたら興が乗ったのか。イラストの下に、「セミンゴ」といかにも適当に付与したかのような名前が書かれている。「世界がおしまい」ともあり、その文字がバツ印で消されている。この可愛らしい生き物が、ゴジラよろしく街を破壊するのだろうかと想像すると、愉快な気持ちになった。
