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柴犬
柴犬
@storyseller
それいいよ!、いいよね、読ませていただきます!と思った時にいいねを押します
  • 2025年5月11日
    凍りのくじら
    凍りのくじら
  • 2025年5月11日
    イン・ザ・ミソスープ
  • 2025年4月29日
    始まりの木
    始まりの木
    忙しすぎて本を読む暇がないのである。これは最近の本離れにおいてよく聞く言葉である。しかしこれには語弊があるなと思う。厳密に言えば、スマホをいじり、ネットサーフィンをする時間はあるのである。ただ、本を開いてその世界に没頭するまでの時間がないのだ。精神の余裕がない。この時代に、必要なものを教えてくれるような温かな本であった。夏川草介の本はいつも、私たちに温もりを与えてくれる。そして、忘れてしまいそうな大切なことを教えてくれる。 好きな一節で、“日本の神には、大陸の神に見られるような戒律も儀式もない。教会もモスクも持たない。それゆえ、都市化とともにその憑代である巨岩や巨木を失えば、神々は、その名残りさえ残さず消滅していくことになる。ニーチェは「神は死んだ」と告げたが、その死に自覚さえ持たなかったという点で、欧米人より日本人にとっての方がはるかに深刻な死であったと言えるかもしれない”というものがあった。神の自覚。最近の言葉で言えば“スピっている”ということになるが、八百万の神、どこにでも何にでも神がいると言う日本の考えは大切にすべきことだとおもった。
  • 2025年4月29日
    始まりの木
    始まりの木
    「金銭的な豊かさと引き換えに、精神はかつてないほど貧しくなっている。私には、この国は、頼るべき指針を失い、守るべき約束事もなく、ただ膨張する自我と抑え込まれた不安の中でもだえているように見える。精神的極貧状態とでも言うべき時代 だ」 "亡びるね” にわかに脳裏に、老住職のそんな言葉が響いた。と同時に、あの黒々とした輪照寺の桜がゆったりと揺れる景色が見えた。 「どうすればこの貧しさから脱出できるのか、誰かが考えなければいけないが、かってこの道に向き合ったはずの多くの学問が、今はことごとく目を逸らしているように見える。神学は過去の遺物となり、医学は科学の幾兵に成り果て、哲学は言語ゲームに興じ、文学は露悪趣味に堕している」
  • 2025年4月20日
    恋に至る病(1)
    恋に至る病(1)
    殺戮ではなく?
  • 2025年4月19日
    猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)
    普段なら絶対と言っても読まないような本である。褒めている。最近チェスのルールを覚えたので、理解しやすく面白かった。ほかほかでもなく、しんみりでもなく、しとしとした暖かい春の雨のような本であった。まだ読みきれていない、掴みきれていない部分がたくさんある。きっとこれからわたしは何度もこの本を読み返す。そしてその度にまた新しいことに気づくのだ。“読んで難しいと感じたなら、それは柚木にとって新しいことが書いてあるから難しいんだ。難しい本に出会ったらそれはチャンスだよ”違う本の引用であるが、その通りである。
  • 2025年4月19日
    本を守ろうとする猫の話
    ずっとうっすら覚えていた、高校生の時に読んだ男の子が出てくる古本屋の話はこれだったんだと、ずっと頭の片隅にあり、題名が思い出せなかった本はこれだったんだと今日知ることができた。良い話である。本が好きな人、本を好きになりたい人へ、読みやすい文体で丁寧に説いている。本の良さを。 何よりこの本の好きな部分はあとがきにある。夏川さんの暖かい想いを堪能でき、とても、沁みる。やはりわたしの好きな文体だと実感した。好きな文体、と言うか、神様のカルテを何回も読み直したからかもしれない。わたしの体に染みついている。わたしは本と心を通わせることができているだろうか。
  • 2025年4月19日
    本を守ろうとする猫の話
    ユーモアの感覚は今いちだが、心がけは正しい。世の中には理屈の通らぬことや、理不尽なことが山のようにある。そんな苦痛に満ちた世界を生きていく上での最良の武器は、理屈でも腕力でもない。ユーモアだ。 謙虚なのはよいことだ。しかし何事も度が過ぎれば久点になる 「良かった?」 「読んで難しいと感じたなら、それは柚木にとって新しいことが書いてあるから難しいんだ。難しい本に出会ったらそれはチャンスだよ」
  • 2025年4月19日
    猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)
  • 2025年4月18日
    フォース・ウィングー第四騎竜団の戦姫ー 上
    現実が忙しすぎる!本を読む暇くらいくれ
  • 2025年4月18日
    カフネ
    カフネ
    やっと読みました本屋大賞、カフネ。心がほかほかするとても読みやすい本でした。でもほかほかだけではなくてしっかり物語が進んで主人公が変わっていく様が描かれていてとても良かった。心がほかほかする本、とても良いです。本屋大賞、一昨年がしんみり系だったし、去年が青春系だったから今年はどうなることかと思ったけどほかほかか。みんな疲れてる?私は疲れたよ!華金にこれ爆読みできて良かった〜。幸せ。
  • 2025年4月18日
    世界99 下
    世界99 下
    忙しさに忙殺されていてやっと読了〜、これは、、、かなり、好きな本だ。読む期間が空いてしまってもすんなりと世界に入り込める。とたんにわたしがいるのはピョコルンがいて、差別のない世界で、わたしはクリーンな人間になる。確かに、時代を早送りしたら、合理的で、“正解”な世界はこうかもしれないな。
  • 2025年4月18日
    カフネ
    カフネ
    そうだ、あれを忘れたら台無しだ。アイス売り場に急行して、ハーゲンダッツのバニラとグリーンティーをかごに入れた。カロリーが何だ、糖質がどうした、トランス脂肪酸がなんぼのものだ。こっちは誕生日なんだから最強だ。 部外者には何があったかわかりませんし、それだけの理由があったんでしょうけど、それでも黙って出ていくのは、無しだと思います。人間なんてただでさえ行き違うものなんだから、言葉で伝えることまで放棄したら、相手にはもう何ひとつわからない。
  • 2025年4月18日
    世界99 下
    世界99 下
    「そうですね。馬鹿でいるのは楽ですから。誰もが、疲れていて、自分が綺麗でいられる言い訳さえあれば、いくらでも人に押し付けて楽に生きたいと思っていますから」
  • 2025年4月10日
    世界99 上
    世界99 上
    どこにも書けないので、ここに。いいなあと思ってしまった。いいな。ピョコルンのいる世界、いいなあ。私のこの感覚はいけないことなのだろうか。性欲を発散する相手として見られない世界。いいなあ。一緒に暮らして、家事をすることはやぶさかではないのに、性欲を向けられると途端に自分が女であると押し付けられているようで嫌になる。いいなあ。いいなあと思って読んでいたら終わってしまった。きっと感覚がおかしい。いろんな世界でキャラを作り変えること。呼応すること。あるある、と思う中に、いいなあ、と、羨望の気持ちが、混ざった。
  • 2025年4月9日
    世界99 上
    世界99 上
    また衝撃の本に出会ってしまった。早く下巻を読まなきゃ〜❗️ 現実味と奇妙さと共感と薄気味悪さが混在している本である。 誰しも“キャラ”を作り分けている。事実私だってそうである。高校時代の私が、今の私をみたらきっと驚くだろうし、それでいても当時の友人たちと会えば自然にその当時のキャラになる。この当たり前だと思い、ほぼ無意識とまでなっていた感覚をここまで的確に言語化してくれた本に脱帽するしかない。さらに差別の描写や記憶の改竄描写も的確で、蛇足になっていないところもすごいという言葉で表す他ない。 早く続き読みたい。
  • 2025年4月9日
    世界99 上
    世界99 上
    『可哀想』って、最大の暴力よね こういうことには慣れていた。というより、私はいつもこういう感覚の中にいるのだった。私という人間を、私ではなく、周りの人間が作り上げていて、中にはなにもない。みんなそうなのだろうと思っていたが、それぞれ、いかにも「本当の自分」があるように振る舞うのでよくわからない。 私自身がそうであるように、他の皆の振る舞いもぜんぶ模倣なのかもしれない。だとしたら最初の「典型的な人間」はどんな人だったのだろう。みんな中身がからっぽなら、誰かが「私はからっぽです」と言えば、「そういえばそうでした」「ぼくもそうでした」ということになり、それが「典型的な人間」になるのかもしれない。子供だったのでこのままの言葉ではないが、当時の私はいつもそんなようなことを考えていた。 「一番おぞましいのは好意だよ。僕を『受け入れて』くれる人のために、ずっと典型例にさせられ続けるんだ。僕の人生はもうない。僕は餌食になった」
  • 2025年4月8日
    正欲
    正欲
    若いってああいうことだよな、と思う。背中に余計な脂肪がついていないこと。自分の暇を埋めるためには思い付きで誰かの感情を引っ掻き回してみてもいいと思っていること。社会の多数派から零れ落ちることによる自滅的な思考や苦しみに鈍感でいられること。鈍さは重さだ。鈍さからくる無邪気は、重い邪気だ。 負の感情に呑み込まれそうになったとき、夏月は、田舎の車社会の数少ないメリットを実感する。どれだけ我を忘れて感情が暴走しそうになっても、自分の身体より遥かに大きくてパワーのある鉄の塊を操るとなると、落ち着かざるを得ない。 みんな本当は、気づいているのではないだろうか。 自分はまともである、正解であると思える唯一の依り所が"多数派でいる”という ことの矛盾に。 三分の二を二回続けて選ぶ確率は九分の四であるように、"多数派にずっと立ち続ける”ことは立派な少数派であることに。 明日もきっと、未来から見た"あのとき”になる。
  • 2025年4月7日
    52ヘルツのクジラたち
    春休み終わって全然読めてなかった〜〜久しぶりの読了である!友人から、個人的には微妙だから柴犬がどう思うか気になるとのことで読むことにした。文章の綺麗さや描写の美しさ、言葉選びが素敵で、きらきらしていて、それこそ海みたいな小説だった。深くて、青くて、綺麗。 一方で、人が救われる話、特に女性が救われる話に、いつも恋愛が絡むのには首を傾げたくなってしまう。いつも、我々女性は独りで救われることがない。独りで強く生きていけない生き物だと思われているように勘繰ってしまう。独りでうずくまっている時に、ちょうどよく安心を与えてくれる異性が現れることに、少し、嫉妬する。そして、嫉妬している時点で、私も女だと自覚する。
  • 2025年4月7日
    52ヘルツのクジラたち
    どうしてそれを、魂の番だと思わなかったのだろう。運命の出会いだと気付けなかったのだろう。気付いたのは彼が去ってからだなんて、遅すぎる。
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