とろん "わたしたちが光の速さで進めな..." 2026年4月12日

とろん
とろん
@toron0503
2026年4月12日
わたしたちが光の速さで進めないなら
わたしたちが光の速さで進めないなら
ユン・ジヨン,
カン・バンファ,
キム・チョヨプ
朝日新聞社のポッドキャスト「好書好日」で勧められていて、気になっていた。 SF特有の語彙や世界観は存在しつつ、それでいて入りやすい。はじめてSFを手に取る人にもおすすめできそう。 短編だということもあるのかもしれないが、現在進行形で世界に起こっている問題(移民、シングルマザー、優生思想、母娘のアンビバレントな関係…)を提示してくれている、ということもある気がする。SFはもともとそのような現実問題を物語のなかで提起することに長けたジャンルだろうけれど、この作者はそれをほとんどシームレスにやってのけている気がする。軽めの物語として出されているが、そう感じられるのはこの作者の技術によるものだと思う。 特に好きだったのは『わたしのスペースヒーローについて』。ネットで知り合ったシングルマザー(子持ち)同士で暮らしはじめた、という設定には韓国のエッセイ『女ふたり、暮らしています。』を彷彿とさせた。そういう暮らしがマイノリティではなくなった未来がさりげなく提示されているのも興味深い。 『館内紛失』も良かった。『感情の物性』も面白い設定だったけれど、これはもっと長い話で読みたいようにも感じた。
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