
紫香楽
@sgrk
2026年4月15日
たったひとつの冴えたやりかた
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア,
浅倉久志
読み終わった
おもしろかった!
表題作が有名でそれのみのほうを一度読み始めかけて、それからこっちが短編集(オムニバスストーリー?)だと知ってこっちで読み始めたんだけど、こっち読んでよかった。
同じ宇宙内での出来事の記録を図書館リファレンスサービスで紹介してもらって見る、という立て付けが楽しい。
はぐれ宇宙人との交流としての表題作ももちろんよいし、未知の宇宙種族との邂逅からごたごたが起きる「衝突」も表題作と対称的でよい。
「グッドナイト・スイートハーツ」は人間のみでの話でやや物足りないが、個人的にはラストの選択が面白く、暗黒街の話や恐らくイーアによって滅ぼされた星への言及なども前後の話との繋がりの示唆が楽しい。
個人的には「グッドナイト・スイートハーツ」の結末が、筆者自身(または女性)が現実には選ぶことが難しいことを小説の中に描き出すことで昇華、発散しているのかなと感じ、自分自身がそういう小説の書き方をしていたので共感を持った(勝手に)。
上記は読んでいたときの感想だが、解説で筆者の死の顛末を知り、よりなんとも言えない気持ちになった。
