おさとうトマト "そして誰もいなくなった" 2026年4月16日

そして誰もいなくなった
そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
孤島に集められた10人が、マザーグースの歌詞になぞらえて一人ずつ殺されていく。残った最後の一人が犯人?相互監視の状態で殺人を重ねていくトリックは?そしてタイトルの意味とは?さまざまな謎が絡みって進んでいく。登場人物が多いので、それぞれの特徴を把握するまでに時間がかかったが、それを乗り越えるとどんどんページが進む。後世のミステリー作品に多大な影響を与えたことが分かる一冊だった(青酸カリをなめるシーンでは、見た目は子ども頭脳は大人の小学生探偵がどうしても思い浮かんだ)。 恐怖に怯える者、自分だけは大丈夫だと見くびる者、ひとりずつ消えて、そして誰もいなくなる。迷宮に迷い込むようなストーリー展開が見事だった。最後の告白文を読み、犯人の異常な心理的欲求に基づいてその命さえもトリックに組み込まれたら、それは被害者たちはどうしようもできないよな……と思うなどする。
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