しんたろう "復讐の泥沼" 2026年4月16日

復讐の泥沼
復讐の泥沼
くわがきあゆ
p296 光の行動はあらゆる人々を絶望に陥れる。母親に肺移植を受けさせたい一心で、親族や元恋人や輪廻の会の関係者を苦しめた。そればかりか、母親の死後も自身の救済を求めて動き回り、全く無関係の人間もを巻き込んだ。 光はたまたま盛岡の死の現場に居合わせた黒田と自分を逆恨みしていた節がある。場合によっては復習することも考えていたのではないか。それで自分達を探したり問い詰め用たりしようとする行動が、新たな人死にに繋がった。 光を恨む瑠奈か引いた引き金で、黒田は命を落とした。その黒田の通夜で光が騒ぎ立てたことから、ネットで炎上が起こり、心労のたまったつまの真帆は自殺した。すべては光の引き起こした復讐の泥沼だった。 彼女に不用意に近づいた自分も事故に引き摺り込まれてしまったのではないか。 薬師は頭から血が引いた。自分は絶望の傍観者でなく、彼女に絶望させられる側に回ってしまったのではないか。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved